Hello, Ext.js! - Ext JS 3.0の目玉機能!?「Ext.direct」とは

Ext.directはクライアント-サーバ間のデータ通信をより効率よくおこなうための実装。Ext JS - Blogによれば、Ext.directを活用することでコード量を30%削減できるとのことだ。Ext.directパッケージには次のクラスが用意されている。

  • JsonProvider
  • PollingProvider
  • Provider
  • RemotingProvider

もっとも強力なものはRemotingProviderクラスで、同クラスを使用することでサーバに用意してあるクラスの機能をJavaScriptからリモート実行できるようになる。サーバ側のスタックはExt.direct Remoting仕様に沿ってさえいれば、PHPやJava・RubyやPerlなど実装言語を問わない。Ext.directを活用すれば必要な処理をサーバサイドのプログラムに集約できるので、ロジックやコードをより明快に書けるようになる。Ext.directを使用した実装例のサンプルがいくつか成果物に同梱されているので、興味のある方はチェックしてみよう。

成果物より/examples/direct/direct.phpをWebブラウザで表示。Firebugコンソールに表示される内容を見ると、JavaScriptからclasses/TestAction.phpにて定義されているクラスがコールされているのがわかる

Ext.directについてはほかの機能と比較すると、まだドキュメントやサンプルが充実しているとは言えない状況だ。Ext.directを活用したいと考えているデベロッパは専用のフォーラムをチェックしておこう。またコミュニティの有志の手によりさまざまなサーバサイドスタックが公開されているので、こちらもひととおり目を通しておきたいところだ。

Ext JS 3.0はこのほかにも新機能がたくさん - オンラインデモでチェック!

今回紹介しきれなかった、アップデートされた機能の数々はオンラインデモにて動作とサンプルソースが確認できるようになっている。GridのRow Editorをはじめとして、どれも興味深い進化を遂げた機能でいっぱいだ。

リッチなWebアプリケーションの開発には欠かせない同ライブラリ。まだ利用したことのないデベロッパも旧バージョンから利用しているデベロッパも、ぜひ一度進化したExt JSを触ってみてほしい。