9月12~20日に東京・品川のよしもとプリンスシアターで行われる舞台『漂流教室~大人たちの放課後~』の記者会見が17日、都内で行われ、主演の庄司智春、小野真弓、宮下雄也、原作の楳図かずお、脚本と演出を手掛ける徳尾浩司が出席した。

左から小野真弓、庄司智春、楳図かずお

庄司智春の舞台初主演となる本作は、楳図かずお原作の名作漫画を初めて舞台化した新感覚ホラー&コメディー。夜間高校を舞台に、10人たちの大人たちが繰り広げる生死を賭けたサバイバルを描く。主演の庄司は「一人が際立って目立つ作品ではなく、それぞれが主人公。最初に名前を書いて頂いたという感じですよ」と謙遜しながらも、「初主演は嬉しいです(笑)。素晴らしい作品の初舞台化に庄司が主演かよと周囲は驚いています」と笑みをこぼしていた。

また、物語では小野が庄司に思いを寄せる設定。ミキティこと藤本美貴との新婚生活は大丈夫かと突っ込まれた庄司は「ディープなシーンなんてないですよ(笑)。密かに思いを寄せるみたいなニュアンスですから」と言い訳。「私生活では漂流した覚えはないです(笑)。今は一緒に住んでいて、最高に幸せ。舞台の期間は彼女もお芝居をしているので、疲れて帰ってきた時に優しく微笑んで欲しいですね」とのろけた。そんな品川に「ちょっとイラッとしますよね(笑)」とチクリ。

藤本美貴との新婚生活について「そんなに変わらないですよ。あまり実感がないというか、恋人同士のままですね」と庄司

「お稽古中に地震がきたら、家の犬とウサギが心配」という小野に楳図は「犬だけは助かりますよ。餌にウサギがなるから(笑)」と一言

「映画なんかだとCGとか使って盛り沢山なんですけど、舞台は何もないっていうのが今回はミソ。想像性を広げられるか凄く楽しみにしています」と楳図

同作の初の舞台化に徳尾浩司は「原作が偉大なのでプレッシャーを感じています(笑)。客席が間近にある舞台で、人間が窮地に追い込まれたときにどういう心理が働き、どういう狂気が生まれるのか、ビリビリ伝わる舞台を作っていきたいです」と意気込みを見せていた。