スペインの魅力は、太陽の光をふんだんに浴びた野菜や果物をはじめ、地中海やカンタブリア海で収穫された新鮮な魚介類といった地元ならではの食材が豊富に揃っている点! そんなスペインのお土産は、やっぱり食品を持って帰りたいところ。残念ながら、生ハムやチーズなど国外への持ち出しが規制されている食材もあるが、現地のスーパーやデパ地下ならお土産に持って帰れるものも見つかるはず! というわけで、今回もスペインの現地スーパーで見つけた持って帰りたいお土産をご紹介しよう。

【会社用】--現地の定番のお菓子や食材でスペイン気分をおすそ分け

【1位】
スペインの伝統菓子「TURRON(トゥロン)」

スペイン人の伝統菓子「TURRON」。1箱3ユーロ前後

スペインでクリスマスに伝統的に食べられているお菓子。アーモンドを蜂蜜、砂糖、卵白で固めたお菓子で、甘いもの好きには病み付きになる。チョコレート味やココナッツ味など無数のフレーバーがあるだけでなく、形状もさまざま。職場で同僚といろんな味を試してみたい。専門店や露店などでは量り売りもあるが、スーパーでも売っている。


【2位】
"Maria"ビスケット

元祖"マリービスケット"。写真は全粒粉タイプのもの。1箱(500グラム入り)2ユーロ前後

スペインの一般家庭の朝食は、コーヒーまたは牛乳とビスケットが主流。そんな中でももっともポピュラーな製品が"マリービスケット"の元祖である"Maria"ビスケット。サクっとした歯ざわりと素朴な味わいが懐かしく、大抵は四角い箱にビスケットがどっさり入っているので、会社で配るのには十分だ。


【3位】
魚介系ピンチョス

タコのぶつ切りのオリーブオイル漬けの缶詰め。1個0.7ユーロ

スペインの大衆的なカフェ兼居酒屋・バルで楽しめる小皿料理"タパス"。そんな中でも魚介や肉類を爪楊枝で串刺しにして食べるのが"ピンチョス"。生ハムやソーセージなど加工肉は国内への持ち込みには規制があるが、缶詰めに入った魚介ならオーケー。本場のスペインバルを真似ながら職場の仲間とともにその雰囲気を再び味わってみるのもオススメ。缶詰はタコや小エビやムール貝などがある。


【家族・友人用】--土産話としても花が咲く、地元ならではの食品を

【1位】
イカスミの珍味

「Calamares en su tinta」。1個0.5ユーロ程度。

スペインに旅行してハマった人も多いと聞く珍味、イカの肉片のイカスミ煮。複数のメーカーのものがあるが、「Calamares en su tinta」が現地の商品名。現地ではクラッカーやビスコッティに塗って食べるおつまみ的な珍味。冷えた白ワインやロゼワインとともに食べたい。塩味が強いので塩気の少ないクラッカーのほうが相性がよいかも!?


【2位】
ワインビネガー

CAVAのワインビネガー。1瓶(250ml)3ユーロ程度

カルパッチョやマリネ、サラダなど、料理の隠し味として頻繁に使用されるワインビネガー。赤ワインや白ワインで出来たものはもちろんのこと、シェリー酒やスペイン版シャンパンと呼ばれるスパークリングワイン"CAVA(カヴァ)"から醸成されたものなど、種類は豊富。せっかくなのでスペインならではのものを持って帰りたい。瓶や容器もオシャレなので親しい人へのお土産にも喜ばれること間違いなし。


【3位】
パテ

ロックフォール入りパテ(左)とイベリコハム入りパテ。1個1ユーロ程度

パテと言うとフランス産のフォアグラが有名。しかしここスペインでは、イベリコ豚ハム入りやロックフォール入り(産地はスペインとフランス国境近くのロックフォール村)、オリーブ入りといった地元ならではのパテが見つかる。プレーンなパテより癖がなく、食べやすいのでお酒好きな人などに喜ばれそうだ。


【自分用】--現地でハマったあの味が自宅で再現できるお土産を

【1位】
オリーブオイル

スプレー式のオリーブオイル。写真はガーリックフレーバー。1本4ユーロ程度

スペイン料理は地方によって千差万別だが、共通しているのはオリーブオイルをふんだんに使用していること。日本では高級食材という印象が強いが、オリーブオイルはスペイン人にとって日本の醤油並みに必要不可欠な調味料なので値段も安く手に入る。ニンニク風味や唐辛子風味などユニークなフレーバーオイルも揃う。使いきりのボトルからスプレー式のオリーブオイルなど料理の用途に合わせて買っておきたい。


【2位】
ガスパッチョ

ガスパッチョ。1パック(1L)2ユーロ程度

スペイン南部・アンダルシア地方のスープ"ガスパッチョ"。トマトをベースに、キュウリやピーマン、玉ねぎ、ニンニクなどの夏野菜をピューレ状にした冷製スープで、ほどよい酸味と野菜の風味のハーモニーが何杯でもおかわりしたくなる名物料理だ。瓶詰めや紙製ホームパックを日本に持ち帰って、スペインのあの味が恋しくなったら封を切りたい。スーパーでよく見かけるのは瓶入りのタイプだが、紙パック入りのもののほうが旅行には割れる心配がなく重量も軽くて便利。スープはガスパッチョ以外にもいろいろな種類がある。


【3位】
アリオリソース

アリオリソース。1個1.6ユーロ程度

スペイン料理によく使われるアリオリソース。すりおろしのニンニクとレモン汁、パセリが入ったスペイン版のマヨネーズで、野菜だけでなく、肉・魚何にでも合うソースだ。魚介やサラダなどにかけるだけで、素材がスペイン風に早変わり!自宅のパーティー料理に使用するとオシャレかも。


ちなみに、スペインには外資系スーパー(仏系CarrefourやIntermarcheなど)と地元スーパー(Eroski、DANIなど)があるが スペインらしいものを見つけるなら断然地元スーパーのほうが色々見つかる。ただ、旅行者からはその違いがわかりにくく、外資系のPB商品でもスペイン独自の良品もあるので、暇さえあればチラッとスーパーを覗いて、掘り出し物を探すというのがいいかもしれない。