米NVIDIAは、2009年9月30日から10月2日(現地時間)までの3日間、米カリフォルニア州サンノゼのフェアモント・ホテルを会場に、最新のGPU技術革新に焦点をあてる「NVIDIA GPU Technology Conference」を開催すると発表した。

カンファレンスへの参加登録は、主にデベロッパ、エンジニアなどを対象に随時行っている。詳細については、こちらの同社サイトで確認いただきたい。なお、参加の早期登録は2009年9月1日で終了する予定とのこと。

同社の主席研究員であるビル・ダリー氏は、「このカンファレンスで扱う様々なトピックでは、GPUの拡大する領域とパワーについて検証する」と述べている。主なトピックは以下のとおり。

スーパーコンピューティング

世界的に活躍するスーパーコンピューティングの専門家を招いた3時間のセッション。専門家は、Wen-Mei W. Hwu博士(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、全米スーパーコンピューター・アプリケーション・センター)、松岡聡博士(東京工業大学学術国際情報センターおよびTSUBAMEスーパーコンピュータの技術リーダー)、Jeff Vetter博士(ジョージア工科大学オークリッジ国立研究所)。

先進のビジュアライゼーション

超ハイエンドの4Kビデオ・サーバでのGPUの利用(Zaxelの鈴木則久博士)、フィルムとビデオに対するリアルタイムな影響(GenArtsのエンジニアリング担当副社長Gary Oberbrunner氏)、GPUの衛星画像のマッピング(PCI GeomaticsのTeodor C.Hanchevici氏およびJames Lutes氏)に関するセッションを含めた様々な分野の先進ビジュアライゼーション。

コンピュータ・ビジョン

Horst Bischof博士(オーストリア、Graz工科大学、Institute for Computer Graphics and Vision)による講演。さらに、世界的な権威達による、GPUベースの画像処理、コンピュータ・ビジョン、顔検出の進歩に関するセッション。

その他のトピックには、3Dステレオ、アルゴリズムおよび数値計算、天文学および天体物理学、計算流体力学、コンピューテーショナル・イメージング、データベースおよびデータ・マイニング、組み込みコンピューティング、モバイル・コンピューティング、エネルギー調査、フィルム、ライフ・サイエンス、機械学習および人口知能、医療画像およびビジュアライゼーション、分子動力学、物理シミュレーション、プログラム言語、およびAPI。

ほか、NVIDIA GPU Technology Conferenceでは、以下の3つのサミットも同時開催される。

新興企業サミット

業務にGPUコンピューティングを利用している新興企業が、GPUコンピューティングの エコシステムに関わっている起業家やベンチャー・キャピタリストに対して、自社を紹介する機会を提供できるイベント。

GPUデベロッパ・サミット

このイベントでは、シリーズでテクニカル・プレゼンテーション、チュートリアルが行われ、パネルが展示される。C、C++ with CUDA extension、Fortranなどの業界標準の言語や、Direct3D、DirectX Compute、OpenCL(tm)ソフトウェア、およびOpenGLなどのAPIを使用しながら、GPUの並列処理能力を十分に活用して、民生用コンピューティング・アプリケーション、専門的コンピューティング・アプリケーション、高性能コンピューティング・アプリケーションを開発することを目指しているデベロッパを対象に開催される。

NVIDIAリサーチ・サミット

研究者や学者のための、研究者や学者によって準備されるイベント。セッションは、計算能力を向上させ、発見までの時間を短縮するためGPUを科学分野や工学研究で利用している人々を対象に開催される。