5pb.は、ニトロプラスとのコラボレーション企画第2弾としてXbox 360向け想定科学アドベンチャー『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』を2009年10月15日に発売する。価格は、通常版が7,140円で、数量限定版が9,240円。
『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』は、コラボ企画第1弾としてリリースされ、ゲーム、TVアニメ、コミックスと幅広く展開された『CHAOS;HEAD』に続く、「99%の科学(リアル)と1%のファンタジー」をコンセプトにした作品となっている。
■ゲーム概要……過去に干渉し、現在を変えると、未来はどうなるのか?
「渋谷」を舞台にした『CHAOS;HEAD』から一転、『STEINS;GATE』の舞台は2010年の秋葉原。発明サークルを主宰する大学生・岡部倫太郎を主人公とするアドベンチャーゲームとなる。ストーリーやゲームシステムのキーアイテムとなるのが「携帯電話」で、偶然生まれた発明品が「携帯電話」を通じて過去へメールを送れる機能を持っており、おもしろ半分に行った小さな過去への干渉が、やがて世界の運命を巻き込む大きな悲劇を生み出していく。そして、時を隔てて複雑に絡み合った因果関係を紐解くことが主人公の使命となる。主人公が、幾度もの絶望に見舞われながら、悲劇を食い止めるべく新たな未来を模索していく壮大なストーリーが描かれる。
■今作の舞台は秋葉原! リアルな「現在」がそこにある
本作は、『CHAOS;HEAD』と同じ世界観で物語が展開される。前作で渋谷が崩壊し1年が経過した世界が舞台。『CHAOS;HEAD』ファンならおなじみの世界観を堪能できる。とはいえ、内容的には続編ではないので、『CHAOS;HEAD』をプレイしていない人でも、安心して楽しめるのがポイント。今回はオタクのメッカ「秋葉原」がリアルファンタジックに描かれるという。なお、秋葉原の風景や作中に登場する商品名などの一部には、多くの企業の協力により、実名が使用される。
■「選択肢」が存在しないアドベンチャー
携帯電話が物語のカギとなる「フォーントリガー」システム。『STEINS;GATE』は、従来のオーソドックスなアドベンチャーゲームにあるような「選択肢」は存在しない。主人公が持っている"携帯電話の取り扱い"によって物語が変動していく。携帯電話にメールが着信した場合、目の前の人との話し中でも返信するかしないか、どんな話題で返信するか、その話題を発展させ、メールのやりとりをし続けるか、といった実生活でもありがちな携帯メールを通じたコミュニケーションが、いつの間にか物語の道筋を決めていくのだ。
■Xbox 360『STEINS;GATE』ストーリー概要
岡部倫太郎―通称オカリン―は、いまだ厨二病から抜け出せない大学生。『狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真』と自称し、『未来ガジェット研究所』という、メンバーわずか3人だけの発明サークルを秋葉原に構え、ヘンテコな発明をする日々を送っていた。
そんな彼らが新たに発明した未来ガジェット8号機『電話レンジ』には、偶然にもオカリンたちが意図しなかった驚くべき機能が隠されていた。なんと過去へと電子メールを送れるというもので、すなわちこれはタイムマシンだったのだ。
タイムマシンについて調べていくうちに、『SERN』という欧州の研究機関が、タイムマシンを作ろうとしているという情報を得る。さらには、ネットの匿名掲示板にはジョン・タイターと名乗る自称タイムトラベラーが現れた。ジョン・タイターは、10年前にアメリカに現れ物議を醸したオカルトマニアには有名な人物であった。だが、不思議とオカリン以外にその事実を知るものがなく、また、ネット上に多数と存在したその痕跡すらも無くなっていた。
ある日オカリンは、アメリカの学術雑誌に論文が載ったという弱冠18歳の天才少女・牧瀬紅莉栖と出会う。だがオカリンは、その牧瀬紅莉栖が数時間前に秋葉原のビルで殺害されているのを目撃していた。
不可解な違和感を感じたまま過ごしていたオカリンであったが、死んだはずの紅莉栖の協力により『電話レンジ』は完成度を高めるのだった。しかし、それを巡る世界的な陰謀に彼らは巻き込まれ、幼なじみの椎名まゆりの死という新たな悲劇を生み出してしまう。そして、陰謀の果てにあるその先の未来は人類全体が悲劇的な結末を迎えるものだった。過去への干渉により何度も悲劇を防ごうとするオカリンであったが、悲劇は違った形で繰り返される。
果たしてオカリンが選ぶのはどのような未来なのか!?
いくつもの要因が偶然に重なり合ったとき、秋葉原に本拠を置くサークルのメンバーたちに、世界規模の"未来への選択"が委ねられた。
■CGMで活躍するクリエイター陣を起用
『STEINS;GATE』では、キャラクターデザインにニコニコ動画、pixivなどで話題のhuke氏、ガジェットデザインにSH@RP氏といった、CGM (Consumer Generated Media)で活躍するクリエイターを起用。本作ならではの独自の特色を打ち出している点も注目だ。
Xbox 360『STEINS;GATE』登場キャラクター
■岡部倫太郎 (cv. 宮野真守)
本編の主人公。東京電機大学1年生。自らを狂気のマッドサイエンティストと名乗り、その設定を自演するため悪役っぽく立ち振る舞っている厨二病患者。大学入学直後、秋葉原に「未来ガジェット研究所」というサークルを立ち上げて用途不明のガジェットを発明している。携帯電話を耳に当てて、意味不明のひとり言をノリノリでつぶやく。思い込みは激しく空気は読めず友達は少ない。日常生活で覚えた違和感を、自分(世界的に優秀な頭脳を持つマッドサイエンティスト)を狙う機関の陰謀としたり、あるいは自分の特殊能力ということにして「運命探知(リーディングシュタイナー)」と名付けるなど、いわゆる"痛い"ところがある。
■牧瀬紅莉栖 (まきせ・くりす) (cv. 今井麻美)
ヴィクトル・コンドリア大学脳科学研究所の研究員(アメリカの飛び級制度のため。年齢としては高校3年生に相当)。18歳にして飛び級で大学を卒業した才女。さらにアメリカの著名な学術雑誌に論文が載り、一部で話題になっている。ツンデレ。アメリカで女の子ながら飛び級で進級していったこともあり、周囲の妬みなどによく晒された影響で、気が強い性格になった。 誰に対しても隙を見せまいとしており、いつもムスッとしている。だが本質は好奇心旺盛で、興味を持ったものにはやたらと首を突っ込んでくる。理系人間。たまに常識外れな意見を言ったりする。「被験者のプライバシーより実験データを重視するべき」等。オカリンからは「貴様、なかなかのマッドサイエンティストぶりだな」とよく言われるが、本人的にはそう言われることに納得していない。
■椎名まゆり (cv. 花澤香菜)
私立花浅葱大学付属学園2年生。オカリンの幼なじみで、マイペースの天然キャラ。ふんわりとした口調で、いつもニコニコして楽しそう。考え方はとことん前向きの楽天家。難しい理論などはよく分からないけど、楽しければそれでいいや、という感じ。争い事は苦手で、気まずい空気のときにはしょんぼりしてしまう。自分から場を和ませられるといいなとは考えているが、基本的に空気はあまり読めない。おばあちゃん子で、幼い頃はよくおばあちゃんにおんぶされて一緒に夜空を見ていた。その影響から、ふと空を見上げて手を伸ばす癖があり、オカリンから勝手に『星屑との握手(スターダストシェイクハンド)』と命名されている。本当に唐突なタイミングで(例えば会話の途中でも)その癖を実行するため、周囲にはよく驚かれる。
■桐生萌郁 (きりゅう・もえか) (cv. 後藤沙緒里)
編集プロダクション「アーク・リライト」のバイト。IBN5100という幻のレトロPCを探しているらしい。極度の携帯電話依存症で、常に携帯電話をいじっている。人とのコミュニケーションにおいては、会話とメールではまったく印象が異なる。
■阿万音鈴羽 (あまね・すずは) (cv. 田村ゆかり)
元気で、ちょっとがさつな、自転車大好き娘。付き合ってみると、意外と気がつくタイプ。面倒見もいい。馴れ馴れしいようで、深いところまでは踏み込まない。他人の力を借りることを、あまり快く思っていない。そのため、ギリギリまで他人に危機を明かさない。自分の興味があることになると、性格が豹変。積極的に行動する。たまに妙に難しい単語を使う癖があるが、なぜか意識的にそうしているように見える。ブラウン管工房でバイトを始めたことで未来ガジェット研究所とも付き合うようになる。
■フェイリス・ニャンニャン (cv. 桃井はるこ)
私立金糸雀学園2年生。フェイリスというのはバイトしているメイド喫茶『メイクイーン+ニャン2』での名前。まゆりとはバイト仲間である。すごくブリッコ。男を虜にする小悪魔系。言葉遣いも恥ずかしいほどにやたらとニャンニャン語が入る。どうやら育ちは良さそうであるが、決してそれを表に出したりしようとはしない。
■漆原るか (cv. 小林ゆう)
私立花浅葱大学付属学園2年生。まゆりのクラスメイト。礼儀正しく清楚な正当派美少女的な性格(でも男)。オカリンに対してきちんと敬語を使う。あまり自分から意見を主張することはなく、いざ主張するときももじもじと赤面しながら。根が真面目すぎるが故に、他人の言うことを簡単に真に受けてしまう。おかげで、オカリンが語る厨二病設定をすべて事実だと勘違いしている。オカリンからは勝手に弟子に任命され、現在進行形で洗脳されている最中。かなりの恥ずかしがり屋で、まゆりからいつも「コスプレして」と頼まれるが断っている。
■橋田至 (cv. 関智一)
東京電機大学1年生。2次元から3次元まで節操なく萌える、アクティブなオタク。よく喋る。@ちゃんねる用語を連発する。セクハラ発言も多め。オカリンとは高校時代からの仲。オカリンからの無茶な注文には、基本的に「めんどくさい」という理由で手伝おうとしないか、本気を出さず適当に済まそうとする。ただしオカリンのことは友人として信頼している。プログラムやらハッキング技術やらには強い自信を持っている(スーパーハッカーと呼ばれるのは嬉しいが、スーパーハカーと呼ばれるのは気に入らない)。基本的にいつもPCの前にいる。
数量限定版特典は「ウソ発見器」!?
Xbox 360『STEINS;GATE』は「通常版」と「数量限定版」の2ラインナップ。「数量限定版」には下記の同梱特典が用意される。
■未来ガジェット3号機「もしかしてオラオラですかーッ!?」(ウソ発見器)
未来ガジェット研究所が開発したガジェットという設定のウソ発見器。実際に発汗作用を検知するしくみになっており、コミュニケーショングッズとしても活用できる。
■設定資料集「VISUAL COLLECTION」
キャラクターデザインを手がけるhuke氏のアートワークをはじめ、SH@RP氏のガジェットデザインや各種設定、タイムトラベル理論、開発スタッフコメントなどを盛り込んだハードカバーの設定資料集。
ゲームタイトル | STEINS;GATE (シュタインズ・ゲート) |
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対応機種 | Xbox 360 |
ジャンル | 想定科学アドベンチャー |
発売予定日 | 2009年10月15日 |
価格 | 9,240円 (数量限定版) 7,140円 (通常版) |
審査予定 |
(C)2009 5pb. Inc./Nitroplus |