アニメイトTVで展開中のユーザー参加型企画:勉強サポート・プロジェクト『理系男子。』。これまで、キャラクターソングやモノローグドラマで展開されていた本作が、ついにドラマCDとなって、2009年11月26日に発売される。

■「ドラマCD『理系男子。』~ぼくらの夏合宿~」ストーリー概要
ドラマCD第1弾は「ぼくらの夏合宿」編。顧問・山田先生の恩師の別荘で、初めての夏合宿を行うことになった理化学研究会の4人。個性豊かな彼らが巻き起こす、さまざまなアクシデント! 理化学研究会の初合宿は、いったいどうなる!? 真夏の青春コメディ!!

岡本信彦、小野大輔が語るドラマCD『理系男子。』

岡本信彦(左)と小野大輔(右)

そこで今回は、前回に引き続き、「ドラマCD『理系男子。』~ぼくらの夏合宿~」に登場する、水ノ素爆(H)役の岡本信彦と灰原元気(Ca)役の小野大輔の2人に、本作の魅力や聴きどころ、さらには夏(花火)の思い出について語ってもらった。


――収録を終えての感想はいかがですか?

岡本信彦「以前、自分たち一人ひとりが、リスナーさんと喋っている感覚でのドラマCDはあったのですが、こうやって皆さんと会話ができるドラマCDというのは初めてだったので、本当に楽しかったです。今回のドラマCDの収録で、ポメラニアンを擬人化したというのではないのですが、爆君はテンション高めの小型犬っぽい性格の子なんだということを再確認しましたね。収録中は、『テンションをもっと高く』という指示がかなり出たので、これからはそれを忘れずに、頑張っていきたいと思います。ストーリー中に、『ケミカルリアクション』が出てくるのですが、これを聴いた皆さんはぜひやってみてください。僕も家に帰って、やってみたいと思いました」

小野大輔「高校生の夏休みってこんな感じなのかな?」
岡本「じゃなかったんですか?」
小野「じゃなかったよー。僕はどちらかといえばインドアな感じの青春時代を送りましたし(笑)、自分の青春時代、自分が送ってきた高校生活の中には、こういった男の子同士の友情であったり、夏ならではの思い出をみんなで同じ目標に向かっていくことで共有するといった、こんな爽やかな思い出はなかったので、すごく微笑ましくて、うらやましいなと思いながら、演じさせていただきました」

――キャラクターを演じた際に気をつけたことや苦労したことはありますか?

岡本「僕は基本、自分自身がいじられたときにテンションが上がるタイプで、常時テンションが上がっていて、人にモノをいうようなタイプではないので、爆君とはそこがまったく違っていて、そのあたりの感覚のちがいを演じるのがやはり難しかったですね。たぶん、モノの言い方にはいろいろあるだろうし、しかも一応部長をやっているということは、それなりの説得力が確実に言葉に秘められているはずなので、そのあたりの整合性をどうしようかと考えながら演じました。あと、収録が朝だったんですよ……」
小野「そうだね。朝一だね」
岡本「テンションがですね、上がりづらくて……。小野さんにいじっていただいて、どんどん上がってきた感じです。ありがとうございました(笑)」
小野「岡本君はいつもそんな感じなの? いじってもらわないと朝の仕事はちょっとできません、みたいな」
岡本「ちがいます、ちがいます。今回の爆君はテンションが高いので、自分では上げているつもりでも、まだまだ上があったんだということを、小野さんに見つけていただきました(笑)。キャラクター的には、先ほど言いましたが、犬でいえばポメラニアンみたいにキャンキャン吠える子だなと思いました」

小野「元気君は、その名の通り、元気な人です。収録が朝一だったので(笑)、僕も岡本君と同じように、自分が想定しているものよりもさらにひとつ上に上げていくということを心がけて演じました。無駄なパッションといいますか、無駄な力、有り余った力が発散されるのが"青春時代"だと思うのですが、自分たちが今、僕は特にそうなのですが、いかに力を抑えて、省エネで生きているのだろうかっていう、そんなところもですね……」
岡本「あれ? もうすぐ初老でしたっけ?」
小野「ちがうよ! おい! 取り消せ(笑)。まだ31ですよ……。まあ、そういった若さを表現したいと思い、とにかく新鮮に、フレッシュに演じることを心がけました」

――このドラマCDの聴きどころや印象に残ったシーンを教えてください

岡本「4人プラス、今回から新キャラの山田先生が加入しまして、歌のころから聴いていただいた方には、楽しみな展開だと思うのですが、今回演じてみて思ったのは、学生4人の仲睦まじさというか、仲良しレベルがですね、想定の範囲外だったんですよ。そうとうだなと」
小野「超仲良いですね」
岡本「仲良いですよね」
小野「洗いっこがね……」
岡本「お風呂で背中を洗いっこするのですが、そんなことするのかなって」
小野「しないね」
岡本「想像しながら、演じたんですけど……」
小野「ファンタジーだね」
岡本「爆が怒るのは、みんなと楽しく夏合宿ができると思っていたのに、みんなが全員バラバラの行動をしているという、うまくいかない感というかイライラ感からだと思うのですが、それは本当に仲が良いからなんだなあと思いました。最後の最後で、またドンドンとドラマが展開するのですが、そういった4人の感情変化がとても楽しいので、ぜひそこを注目してください。あとやっぱり『ケミカルリアクション』ですね。皆さんも試してみてください」

小野「僕も『ケミカルリアクション』ですね。劇中に出てくる実験を実際にやってみましたっていう写真を見せてもらったのですが、非常に面白いです。食べ物がこんな色になるのかとか……」
岡本「麺が緑色に……」
小野「あれはすごかったよね。高校生たちの青春群像を描きつつも、実は化学に関する考察の部分もしっかりと描かれていて、本当にタメになるドラマCDになっていると思いますので、そこが聴きどころであり、お勧めポイントですね」

――今回のドラマCDでは花火が印象的に登場しますが、花火にまつわる思い出やエピソードはありますか?

岡本「学生のときに、これは危ないので皆さん真似しないでいただきたいのですが、ロケット花火の打ち合いをやったのは楽しかったですね。あと、一番心に残っているのは、打ち上げ花火を沢山買ってですね、一つのところに集めて、そこに火を放り込むっていう……」
小野「お、バカだね(笑)」
岡本「そうすると、すごいロケット砲みたいなものができあがるんですよ(笑)。無謀なんですよね、学生は。今でも思い出に残っているというのは、やはりそれが青春だったからだと思います」

小野「今年の夏も花火を見ました」
岡本「テレビで?」
小野「お、何でわかった(笑)。エスパーなの?」
岡本「ショックです(笑)」
小野「隅田川の花火大会が完全生中継されていまして、その花火の解説をするのに花火委員会の実行委員長のような方で、親方の中でも一番偉いみたい人が出てきたんですけど、『すごいきれいでしたね』ってゲストの人が言っているそばで、その親方が『いや、でも角度が良くなかった』とか、すごく辛らつな意見を述べるのが、すごく好きでした(笑)」
岡本「それ、僕も見ました」
小野「見た? すごく辛かったよね」
岡本「納得しないんですよね(笑)」
小野「そうそう。すごくきれいなのに納得しないんです。『斬新ではあるんですけども、ちょっと奇をてらいすぎましたかね』とか、いうんですよ(笑)。僕はこれまで花火中継というものは全然認めてなかったんですよ、実は。花火は生で、実際に肉眼で見ないと面白くないだろうと思っていましたから。なので、花火中継が面白いって思えたのが、この夏の新しい発見でしたね(笑)」

――ちなみに学生時代の思い出は?

小野「ないです」(一同笑)

――このドラマCDを楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします

岡本「現在、理科の授業を受けている方や、これから受ける方には、もってこいの作品だと思いますし、すでに学生じゃない方々、社会人の方々も、懐かしい青春を満喫できると思いますので、幅広い層の方に聴いていただきたい作品だと思います。ぜひこの4人の仲良しさ、仲睦まじさを楽しみながら、自然と理科の実験も頭に入っているというところで、楽しく勉強していただければいいなと思います」

小野「『理系男子。』というプロジェクト自体が、とても実験的であり、エポックメイキングなところにあると思います。これをきっかけに、こういったジャンルがどんどん発達していくと面白いと思いますし、一番のターゲットとなる学生の方々が、これを聴いて勉強するきっかけになりうる作品だと思います。こういったものは、これまでにはなかったと思いますので、大事に育っていけばいいなって思います」

――ありがとうございました


タイトル ドラマCD 『理系男子。』~ぼくらの夏合宿~
キャスト 水ノ素爆(H) (cv. 岡本信彦)、軽井空也(He) (cv. 神谷浩史)、輝銀次郎(Ag) (cv. 杉田智和)、灰原元気(Ca) (cv. 小野大輔)、山田大津(O) (cv. 近藤隆)
発売予定日 2009年11月26日 品番 FCCO-0009
価格 2,940円
発売元/販売元 フロンティアワークス
販売協力 ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
(C) フロンティアワークス