ホンダが3日に「欧州生産車『シビック TYPE R EURO』を年内に国内発売」と発表したとおり、ホンダの英国生産工場(スウィンドン工場)であるホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッドで生産される"イギリス製シビック 3ドア版タイプR"を日本に台数限定で導入することが決まった。
発売時期や価格についてホンダはまだ明らかにしていないが、一部のホンダ系ディーラーでは、輸入台数については300台という店もあれば2000台と話すところもある。また価格についてはだいたい共通。「現行(3代目・4ドア版)の国内仕様のタイプRにプラス40 - 50万円、おそらく320万円から上ぐらいじゃないか」とあるディーラーの営業マンは語っていた。発売時期については11月とも12月とも、年明けという説もある……。
「ツインリンクもてぎ」で8月8・9日に展示された「シビック TYPE R EURO(市販予定車)」の画像とともに、現行の4ドア日本製タイプRと3ドア英国製タイプRの違いなどを見ていこう。
ホンダ鈴鹿製作所などでつくられる4ドア版のシビック TYPE Rのエンジンは、2.0L 直4 DOHC i-VTEC(K20A型・最高出力225PS)、3ドア版の英国製タイプRは、本国では2.0L 直4 DOHC i-VTEC(K20Z型・最高出力201PS)。車重は4ドア版が1270kg、3ドア版が1267kg。3ドア版のほうが約26cm全長が短いが、全高は15mm高い。3ドア版のほうが「小ぶりだが若干重たいというイメージ」か。
この3ドア版の数字はイギリス本国のもので、日本導入へ向けて変更される点などはまだ明らかにされていない。
また、一部のホンダ系ディーラーは、日本向け3ドア版タイプRに装備されるナビについて言及していた。「ナビは付かずにオーディオのみの装備で、保安基準上、後付けのナビなどをオンダッシュで取り付けることはできないのではないか」という営業マンもいれば、「プログレッシブコマンダータイプではなく、通常のジョグタイプのナビが付くかも」という話もある。
いずれにしてもこれらはまだ確定した話ではないが、今後のホンダの発表やディーラー情報に注目していきたい。