台風9号により各地で甚大な被害が出たことを受け、携帯キャリア5社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル、ウィルコム)は11日、災害救助法が適用された地域を対象に支援措置を実施することを発表した。
対象となる地域は、兵庫県佐用町、兵庫県宍粟市、兵庫県朝来市、岡山県美作市(12日現在)。今後、災害救助法の適用地域が拡大された場合は、それに合わせて支援措置も拡張される見込み。なお、各社とも請求書の支払期限を延長する措置をとっているが、いずれも利用料金を金融機関等の窓口で支払っているユーザーを対象にしており、口座振替・クレジットカードで支払っているユーザーは対象外となる。
NTTドコモでは、8月請求分の支払期限を9月30日まで延期し、8月10日から9月9日までの期間、台風で破損・故障した携帯電話機の故障修理代金などの一部減額を行う。各自治体などへは携帯電話・充電器などを貸し出す。
KDDIでは、auの携帯電話サービスおよび固定通信サービスに契約している場合、8月の請求書の支払期限を記載の日付より1カ月延期し、自宅から避難する等の事情によりau one net ADSLサービス等を全く利用できなかった場合には、申告によりその期間の月額基本料、付加サービス利用料を減額する。8月10日から9月30日までの期間、兵庫県、岡山県のauショップ・PiPitにて大雨により破損・故障した携帯電話機の修理費用を一部軽減する。
ソフトバンクモバイルでは、8月中に届く請求書の支払期限を、請求書記載の日付より1カ月延長し、全損、水漏れ、紛失により使用不能になったソフトバンク携帯電話機の交換費用を一部減免する。兵庫県、岡山県のソフトバンクショップにて受付予定。問い合わせは、ソフトバンク携帯電話からは157、フリーコールは0088-21-2000(無料)から。
イー・モバイルでは、8月中に届く請求書の支払期限を記載の日付より1カ月延長し、台風9号により故障したイー・モバイルの携帯電話端末・データカード端末の修理費用を一部減免する。
ウィルコムでは、8月中に支払い期日が到来する請求書を通常の支払い期日より2カ月延長し、9月中に支払い期日が到来する請求書を通常の支払い期日より1カ月延長する。