財務省は10日、6月の国際収支状況(速報)を発表した。貿易収支 / サービス収支 / 所得収支 / 経常移転収支の合計を指す「経常収支」は、貿易収支と所得収支の黒字幅が拡大したことなどが要因で、1兆1,525億円の黒字となった。前年同月と比べると、6,809億円の黒字幅拡大。経常収支の対前年同月比が黒字幅拡大となったのは、16カ月ぶり。
貿易収支は6,022億円の黒字で、輸入の減少幅が輸出の減少幅を上回ったことから、20カ月ぶりに黒字幅が拡大。3,532億円の拡大となった。
また、所得収支は7,301億円の黒字で、対前年同月比1,584億円の黒字幅拡大。前年同月に比べて黒字幅拡大となったのは9カ月ぶりのこと。直接投資収益及び証券投資収益において、支払の減少幅が受け取りの減少幅を上回ったことが、黒字幅の拡大につながった。