日本銀行は10日、マネーストック速報(2009年7月)を発表した。現金通貨、普通預金、当座預金、定期預金、譲渡性預金(CD)、外貨預金の合計であるM3は同1.9%増の1,057兆9,000億円で、2000年5月(2.1%増)以来の高い伸びとなった。

マネーストック統計は、金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量を示す統計。具体的には、一般法人、個人、地方公共団体などが保有する通貨量の残高を集計したもので、対象とする通貨や通貨発行主体の範囲に応じて、M1、M2、M3、広義流動性の4つの指標を作成・公表している。なお、2008年6月発表の5月分より、従来のマネーサプライ統計の指標を見直した。

現金通貨と預金通貨からなるM1は前年同月比0.5%増の483兆5,000億円。うち、現金通貨は同0.9%増の72兆7,000億円、預金通貨は同0.5%増の410兆8,000億円だった。