バンダイナムコゲームより2009年秋の発売が予定されているプレイステーション・ポータブル向けチーム連繋型ハイスピードハンティング『GOD EATER (ゴッドイーター)』。今回は基本バトルシステムや「リンクエイド」システム、新たな「アラガミ」などを紹介しよう。

画面から読み取る基本システム

これがアラガミとのバトル画面

■3つのゲージ
画面左上に表示されている3つのゲージは、上からHP(ヒットポイント)、OP(オラクルポイント)、ST(スタミナ)を表している。

HP(ヒットポイント) 敵の攻撃を受けると減少。ゼロになると戦闘不能状態に
OP(オラクルポイント) 銃形態で弾丸を発射することで減少。ゼロになると弾丸が撃てなくなる。剣形態で敵を斬ることで回復する
ST(スタミナ) 剣形態での攻撃の他、ジャンプやステップなどのアクションを行うことで減少。ゼロになると一定時間疲労で行動不能に。一定時間で回復する

■仲間のパラメータ
3本のゲージの下に表示されているのが「仲間のパラメータ」。名前とHPのほか、異常状態などがアイコンで表示される。

■ミニマップ
画面右上に表示される「ミニマップ」。周囲の地形のほか、敵と味方の位置が表示されている。フィールドメニューから、より広範囲のマップを呼び出すことも可能だ。

■制限時間表示
ミニマップの下にあるのが「制限時間表示」。リミットバーによる簡易表示のほか、制限時間が迫るとデジタル表示もされる模様。

■オラクル弾スロット
画面右下にあるのが「オラクル弾スロット」。銃形態で発射できる「オラクル弾(バレット)」は「△」と「□」ボタンに任意のものをアサインでき、同時に使い分けることができる。弾丸は各ボタンを長押しすることでストックから選択し換装することも可能だ。なお、弾丸にもさまざまな種類があるようだが、それらの詳細については続報を待ちたい。

■銃形態と剣形態をバランスよく活用することで勝機を作るOPシステム
銃と剣を任意に切り替えられる神機だが、その力の源は敵であるアラガミを形成する「オラクル細胞」のパワーを活用している。弾丸である「オラクル弾」を放つことで神機のOPは消費されてしまうが、逆に剣形態で斬ったり、捕喰することで敵のオラクル細胞を取り込んでOPを回復させることができるのだ。一方、剣形態でのアクションではスタミナに注意しないで動き続けると疲労して大きなピンチを招く危険がある。銃と剣、両者をバランスよく変形させて活用していくことが効率的な戦闘の秘訣のようだ。
一方で、銃や剣に特化したいプレイヤーに向けて、これらのバランスを是正するスキルやアイテムも用意されるので、上手く自キャラを育成してプレイスタイルを構築しよう。


助け合って生き延びろ! 新機軸「リンクエイド」システム

本作のマルチプレイミッションでは、1ミッションあたり2度までの「リスポーン」(強制復活)が認められており、合計3回プレイヤーが死亡するとそのミッションは失敗となってしまう。しかし、HPがゼロになった「戦闘不能状態」から30秒間は「リンクエイド」(緊急蘇生)を受け付けることができる。戦闘不能になってもこの間に仲間からリンクエイドをしてもらえばリスポーン回数には数えられない。なので、チームとして上手くリンクエイドを活用すれば困難な状況でも協力しながら生き延びてミッションクリアを狙えるのだ。

HPが「0」になり倒れた仲間に制限時間内に駆け寄って「○」ボタンを押すことで「リンクエイド」を発動させることができる。蘇生チャンスは30秒だ

ただし、リンクエイドを施す側も自らのHPの半分を分け与えることになるため、戦場でのリスクは決して低くはない。過酷な戦場において生き残ってミッションを遂行するためにチームとしての瞬時のリスク&状況判断が求められるのだ。

リンクエイド発動!

仲間を緊急蘇生させることができた! ただし自分のHPも半減してしまうのでアイテムなどでの追加回復をしないと共倒れになるリスクもある。限られた時間内に敵との位置などを慎重にはかっての使用が重要になるだろう


「神機」のバリエーションとカスタマイズのシステム

プレイヤーの操る武器「神機」には銃形態や剣形態といった、一機でさまざまな機能が内蔵されている。ここでは、その詳細やバリエーション、そしてカスタマイズの基本システムを紹介しよう。

■「剣形態(ブレードフォーム)」の基本タイプは3種類
剣形態の「刀身」の種類は3タイプに大別される。短いものほど軽快な剣捌きが可能だが、大きく重い刀身の一撃は強烈な威力を持つ。タイプ別に威力や攻撃モーションが大きく異なるのはもちろん、それぞれに特有の特殊操作や特殊効果が設定されているらしい(それらの情報は次回以降で紹介する予定)。これらの刀身はミッション出動前の装備設定時に変更が可能なので、敵の種類や仲間とのバランス、自分のスタイルなどに合わせて選んでみよう。

ショートブレード

ロングブレード

バスターブレード

また、各タイプごとに属性値や見た目も異なる多数のバリエーションと強化版が用意されているので、敵を倒して手に入れた素材を使ったより強い武器の合成も楽しめるのだ。

●ショートブレード (短剣タイプ)
3タイプの中でもっとも短く軽い刀身。軽量を生かして非常にすばやい連撃を繰り出すことが可能で、ジャンプからの空中コンボでも多くのヒット数をかせぐことができる。但し射程は短く、一撃あたりの攻撃力もほかのタイプに劣るので、上手く立ち回って手数で勝負することができれば、敵を華麗に翻弄するプレイスタイルを築くことができるだろう。

「ショートブレード」は手数が多く、敵の懐に深くもぐりこむ必要があるため、スタミナゲージには常に気を配る必要がある

●ロングブレード (長剣タイプ)
十分な射程と威力、そしてスピードを備えたバランスタイプの刀身。ダッシュからのなぎ払い攻撃に長けており、敵との間合いを計りつつチャンスを狙って一気に詰めて連撃を食らわせ、すぐに離脱するといった戦法を得意とする。

「ロングブレード」の場合、バーストモード発動中は剣戟も加速するため、強力なコンボを喰らわせることができるので積極的に狙っていきたい

●バスターブレード (大剣タイプ)
3種中最大のリーチと攻撃力を持つ刀身。その分重量も大きく大振りとなるが、狙い済ました一撃は画面を震わすほどの圧倒的な打撃力を誇る。ロングブレード同様、バーストモード中の速度アップを利用して連続攻撃も狙っていきたいが、フォローモーションのすきも大きいため、無闇に振り回して反撃を喰らわないように注意したい。

「バスターブレード」による横方向へのなぎ払いは、複数の敵に囲まれた戦いでも効果を発揮する

■「銃形態(ガンフォーム)」も3種類! 弾丸にもバリエーション
銃形態の「銃身」の種類も3つに大別される。それぞれが連射性能や飛距離、攻撃補正力に特徴があり、装填する弾丸との相性を考えて使い勝手の良いものを選択しよう。剣同様に多数のバリエーションと強化版が存在しているので、属性やスキル補正値のバランスも考慮して自分に合ったものを合成して生み出していこう。

アサルト

ブラスト

スナイパー

さらに、銃身に装填する「オラクル弾(バレット)」にも無数の種類が存在するので、ミッション内容や敵の特性に合わせて効率的な組み合わせを試してみるのも楽しいだろう。バレットの種類など詳細は今後の情報で明かされていく予定だ。

●アサルト (連射タイプ)
連射性能に優れ、幅広い弾丸を運用できるバランス型。至近距離から中距離までをフォローするので扱いやすいが攻撃力補正は弱いので手数で勝負するプレイに向いているだろう。

連射性能 / ◎ 射程 / ○ 攻撃力 / △

●ブラスト (爆撃タイプ)
射程はないが攻撃力が高いので、近距離射撃に特化した効果範囲の広い爆撃系弾丸との相性が良い。逆に弱点を狙い打つには不向きで、熟練が必要。

連射性能 / ○ 射程 / △ 攻撃力 / ◎

●スナイパー (狙撃タイプ)
3種中最大の射程を誇り、長距離からの狙い撃ちに最適な銃身。レーザータイプなど一発のOP消費の大きい強力弾を使用して安全かつ確実に狙い撃とう。

連射性能 / △ 射程 / ◎ 攻撃力 / ○

■自身を守る「装甲パーツ」にも3つのタイプが存在
銃と剣の攻撃要素以外にも、神機には装甲パーツが取り付けられている。これらのパーツの種類によって、基礎防御力の増減と、剣形態時に「R」+「○」ボタンを押すことで展開できる盾の展開速度や防御性能が異なってくる。敵の攻撃に対しては「○」ボタンによるステップなどでの緊急回避も重要だが、ときには敵の攻撃を盾で受けてすかさず反撃を繰り出すことも大事な戦術となるだろう。

シールド

タワーシールド

バックラー

剣や銃同様、バリエーションと強化のパターンは多数あるので、自分にあったスキルなどの組み合わせで最適なものを作り出そう。

●シールド
バランスに長けたノーマルな盾で、「展開速度」や「ダメージ減算量」は中程度。近接攻撃能力を向上するスキルを持つパーツが多い。

バランスに長けた「シールド」

●タワーシールド
防御能力に長けた、巨大な盾で、「展開速度」は3タイプの中でもっとも低いが、「ダメージ減算量」はもっとも高い。遠距離攻撃能力を向上するスキルを持つパーツが多い。

「ダメージ減算量」なら「タワーシールド」が有効

●バックラー
展開速度に長けた、小さな盾で、「展開速度」は3タイプでもっとも高いが、「ダメージ減算量」はもっとも低い。回避性能を向上するスキルを持つパーツが多い。

「展開速度」を重視するなら「バックラー」


戦闘を優位に進めるために

ここでは、戦闘を優位に進めるためのポイントをチェックしていこう。

■戦闘中アイテムの使用
「セレクト」ボタンを押すことで、画面中央に「アイテムスロット」が出現。選択して「○」ボタンで使用できる。回復錠やスタングレネードなど、戦闘中に役立つアイテムを積極的に活用しよう。

画面中央にアイテムスロットが出現

■銃形態でのエイミングモード
銃形態で「R」ボタンを長押しすると、視点と操作がエイミングモードに移行する。十字キーでサイトを敵に合わせて精密射撃が可能になる。

「R」ボタン長押しでエイミングモードに

■高台の高低差を利用した攻防
フィールド上に点在している高台にジャンプで上れば、通常空中に浮いていて狙いにくい敵なども攻撃しやすくなる。ただし高台に上っているときは、敵もそれに合わせた攻撃を仕掛けてきたり、同じように上ってきたりもするので決して安全地帯ではない。状況を見計らって活用するといいだろう。

高低差を利用しよう


新たな「アラガミ」を紹介

ゴッドイーターたちが戦う「アラガミ」は大小、変異種など含め数十種に及ぶ。今回はアラガミの中でも巨大な体躯と圧倒的な火力が特徴の「クアドリガ」と、小型のアラガミ2種を紹介。

■クアドリガ
骨のような形骸、キャタピラのような前足、硬い金属装甲など様々な要素をあわせ持ち、既存の概念による形容を拒否するかのごとき、異様な進化を遂げた四足歩行のアラガミ。巨体に似合わぬ機動力と、人類が使用していた兵器を模倣した大火力の攻撃は、さながら戦艦級の脅威となっている。巨大な体躯ゆえに、頭部への直接攻撃にはジャンプを駆使しての剣戟の腕が求められる。

発生起源 / 地中海沿岸

■ザイゴート
オウガテイル同様に世界中に分布する飛行型の小型アラガミ。女体と卵殻が融合したような奇怪な形状に巨大な瞳が備わっている。空中を高速で移動しながらの多様な攻撃は非常に対処しにくく、反撃も困難。銃形態で狙うにも正確な狙撃の腕が必要とされる。集団においては策敵行動も行い、ほかのアラガミを呼び寄せることもある厄介な存在。

発生起原 / アメリカ大陸~全世界

■オウガテイル
現在世界にもっとも多く棲息が確認されている二速歩行型の小型アラガミ。ゴッドイーターの間では「こいつを一人で倒せてはじめて一人前」といわれる。しかし強靭な脚力による跳躍と、巨大な尻尾を振るっての攻撃は油断をすると手痛いダメージとなる。また集団での行動が多く見られ、複数を同時に相手にすることは熟練したゴッドイーターにとっても危険な行為である。

発生起源 / アメリカ大陸~全世界に分布


『ゴッドイーター』に登場する新キャラクター

今回は主人公たちを見守り、導く周囲の主要人物を紹介しよう。

■ペイラー・榊博士 (cv. 楠大典)
極東支部で独自のアラガミ研究を続ける研究者。主人公たちの教育役でもある。シックザール支部長とは旧知の仲。切れ長な瞳の奥で、何を考えているのか計り知れない人物である。

■シックザール支部長 (cv. 小山力也)
主人公が招聘されたフェンリル極東支部を仕切る人物。やわらかな物腰ながら、支部間での政治的交渉力にも長け、極東支部主導による大規模な計画を遂行している。

■雨宮ツバキ (cv. 田中敦子)
主人公をはじめとする第一部隊を指揮、統括する女教官。数少ない「引退」したゴッドイーターのひとりでもある。リンドウの実の姉。

ペイラー・榊博士

シックザール支部長

雨宮ツバキ

ゲームタイトル GOD EATER (ゴッドイーター)
対応機種 プレイステーション・ポータブル
ジャンル チーム連繋型ハイスピードハンティング
発売予定日 2009年秋
価格 未定
CEROレーティング 審査予定
(C)2009 NBGI