シャープは7日、液晶テレビ「AQUOS」のBD内蔵モデル「DX2」シリーズ13機種を発表した。発売は9月10日で、価格はオープン。
今回発表されたDX2シリーズは、昨年11月20日に発売された世界初のBDレコーダー内蔵液晶テレビ「AQUOS DX1」シリーズの後継となる第2世代モデル。従来モデル同様に、デジタルWチューナーを搭載。テレビ番組を視聴中でも録画が可能だ(チューナーのうち、1基は裏番組録画専用で、2画面表示などには対応しない。また、W録画も不可能)。
従来モデルからの変更点は、まず、フルハイビジョン7倍録画に対応した点。従来のDX1では、5倍録画までだったが、DX2では現行のAQUOSブルーレイレコーダーと同水準になった(5倍録画にしか対応していない従来のDX1シリーズでも、現行のAQUOSブルーレイで7倍記録されたBDメディアを再生することは可能)。これにより、2層のBDメディアならば、約30時間のフルハイビジョン録画が可能になった。HDDを内蔵せず、BDメディアにのみ記録可能なDXシリーズでは、圧縮率の向上は大きなメリットとなるだろう。
次に、「モーションガイド」の進化。同機能は、例えば電源がオフの状態からでも、パッケージソフトを入れれば再生がスタート、番組を録画したメディアを入れれば、再生リストを表示といったように、ユーザーが行いたい動作を、途中の操作を省いて実行するというもの。DX2シリーズに採用されている「新モーションガイド」では、新たに「ホームボタン」機能を追加、リモコンに配置されているホームボタンを押すと、画面の右側に、現在放送されている番組や、BDメディアに記録されている番組などがリスト表示される。また、このリストには、DX2で新たに加えられたネット機能で利用できるコンテンツ一覧表示や、HDMIで接続されているAQUOSファミリンク対応機器の管理も行うことが可能となっている。
また、DX2では録画時に、AQUOSファミリンクに対応したレコーダーが接続されている場合、DX2側の空き容量が不足すると自動的に接続されたレコーダー側での録画に切り替わるという機能も搭載されている。
画質面では、52V/46V/40V型のフルハイビジョンモデルに、「高画質マイスターエンジン」が採用された。同エンジンには、動きの速い動画だけでなく、撮影時のぼけも改善する「Wクリア倍速」や、シーンに応じて色とコントラストを調整しノイズ成分を低減する「アクティブコンディショナー」などの機能が搭載されている。
また、全機種番組の内容や部屋の環境に合わせて、画面の明るさを自動的ににコントロールする「ぴったりセレクト」機能を搭載している。
サウンド面は、従来と同様に1ビットデジタルアンプを採用したものだが、新たに、「オートボリューム」機能を搭載。番組とCMの切り替わり時などの急激な音量の変化を抑えることが可能だ。
入力端子は、40V型以上のフルハイビジョンモデルと、23V型以下のハイビジョンモデルとで異なり、フルハイビジョンモデルでは、HDMI×3に、D×2、コンポジット×3(うち1系統はS端子利用可能)を搭載。DX1に比べて、HDMI端子が1系統増やされている。また、D端子も、従来のD4対応からD5対応へと強化された。なお、ハイビジョンモデルでは、HDMI×2に、D×2、コンポジット×2、S×1を搭載する。
型名 | 画素数 | 推定小売価格 |
LC-52DX2 | 1920×1080 | 48万円前後 |
LC-46DX2 | 1920×1080 | 38万円前後 |
LC-40DX2 | 1920×1080 | 28万円前後 |
LC-32DX2 | 1366×768 | 19万円前後 |
LC-26DX2 | 1366×768 | 17万円前後 |