HOYA・PENTAXイメージング・システム事業部(ペンタックス)は6日、コンパクトデジタルカメラ「Optio」シリーズの最新機種3モデルを発表した。
今回発表された新モデルは、最薄部16.5mmで携帯性に優れた「PENTAX Optio P80」、水深1.5mで連続2時間の水中撮影を可能とする防水性能を備えた「PENTAX Optio WS80」、単3形電池に対応し操作が簡単でわかりやすいエントリークラスの「PENTAX Optio E80」の3機種。
発売日は、PENTAX Optio P80とPENTAX Optio E80が8月20日を、PENTAX Optio WS80は8月27日を予定している。価格はすべてオープンとなるが、市場想定価格は、PENTAX Optio P80が25,000円前後、PENTAX Optio WS80が28,000円前後、PENTAX Optio E80が20,000円前後。
今回発表された3機種の共通の特徴は、動画撮影時の手ブレを軽減する「Movie SR」機能を搭載している点だ。Movie SRの搭載により、動画撮影時の画像ズレをカメラ内部のソフトウェア処理によって効果的に補正できるという。
また、1280×720(16:9)ピクセルのハイビジョンサイズで動画の撮影が可能。PENTAX Optio P80とPENTAX Optio WS80の2機種では、フレームレートが30fpsとなり滑らかな映像を記録可能だ。
さらに、PENTAX Optio P80とPENTAX Optio WS80の2機種では、顔認識機能である「顔認識AF&AE」機能の性能が向上。最大32人、最短約0.03秒という高速検出性能に加え、被写体が首をかしげていたり、斜めを向いていたりしていも高精度な検出が可能だという。さらに、撮影後に人物の顔部分だけをひとまわり小さくして画像を整える「小顔フィルター」や笑顔を判別して自動的に撮影する「スマイルキャッチ」、目つぶり写真をカメラが教えてくれる「まばたき検出」といった機能を備える。
PENTAX Optio E80にも、顔にピントを合わせ、露出を最適化する顔検認識機能「顔認識AF&AE」を搭載するが、こちらは最大10人までの認識となる。応用機能としては、検出した情報をもとに、認識した人物を中心に画面の一部をトリミングして、自動的に上半身アップの構図で撮影できる「ベストフレーミング」モードなどを搭載する。
「PENTAX Optio P80」
PENTAX Optio P80は、焦点距離4.9mm(35mm判換算で約27.5mm)からの光学4倍ズームレンズを採用しながらも、同社独自のレンズ機構「スライディング・レンズ・システム」や高密度小型実装技術などにより、最薄部で16.5mmというボディの薄型化・小型軽量化を実現しているのが特徴。ボディの外装には高級感のあるアルミ合金を採用し、どの角度から見ても美しい輝きを放つように柔らかなふくらみを持たせたクロムメッキパーツを使用している。
また、撮影状況に応じた「電子式手ぶれ補正」「高感度ぶれ軽減モード」「Movie SR機能」という3つの手ぶれ軽減機能を搭載したほか、「トイカメラ」「レトロ」「カラーエンハンサー」の3つの効果を新しく追加した、多彩な表現を楽しめる「デジタルフィルター」や画像の白とびや黒つぶれを抑えて撮影できる「D-Range設定」機能、誤って消去してしまった画像を復元できる「削除画像復活機能」などを搭載した。カラーバリエーションは、ホワイト、ブラック、グリーンの3色。
このほか主な仕様は、有効約1,210万画素の1/2.3型CCD、焦点距離4.9~19.6mm(35mm判換算時:約27.5~110mm)、2.7型(約23万画素)LCD液晶モニター、記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、内蔵メモリーは約33.6MB、リチウムイオン充電池(撮影可能枚数:約200枚)、サイズは約97(W)×54(H)×21.5(D)mm、重さは約105g(本体のみ)。
「PENTAX Optio WS80」
PENTAX Optio WS80は、IPX8(JIS保護等級8)相当に準拠した防水性能を備え、水深1.5mで連続2時間の水中撮影が可能なコンパクトデジタルカメラ。撥水性に優れ、水滴を付きにくくする、独自のSP(Super Protect)コーティングをレンズ前面の保護ガラスに施しているのが特徴。また、JIS保護等級6級に準拠した防塵性能も備えている。
35mm判換算時で約35~175mm相当の光学5倍ズームレンズを搭載しており、光学ズームの画質を維持したまま、拡大撮影できる「インテリジェントズーム」機能を利用すれば、最大で約28.5倍相当の高倍率ズーム撮影が可能だ。水中撮影を支援する機能として、自動で最適な設定になる「マーメード」「マーメードムービー」といった撮影モードを搭載している。カラーバリエーションは、ブラックプラスオレンジ、ホワイトプラスパープルの2色。
このほか主な仕様は、有効約1,000万画素の1/2.3型CCD、焦点距離6.2~31mm(35mm判換算時:約35~175mm)、2.7型(約23万画素)LCD液晶モニター、記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、内蔵メモリーは約33.6MB、リチウムイオン充電池(撮影可能枚数:約200枚)、サイズは約91.5(W)×59.5(H)×22(D)mm、重さは約105g(本体のみ)。
「PENTAX Optio E80」
PENTAX Optio E80は、シャッターボタンや各種操作ボタンにわかりやすく押しやすい「でかボタン」を採用し、被写体に最適な撮影シーンをカメラが自動選択してくれる「オートピクチャー」など、初心者向けの機能・性能を備えているエントリークラスのコンパクトデジタルカメラ。
このほかにも、ボタンひと押しで撮影状況に応じて露出や感度などを自動的に設定する「グリーンモード」を搭載する。電源に単3形電池(2本)を採用したのが特徴で、アルカリ電池使用時で約210枚(CIPA規格準拠)の撮影が可能。静止画撮影時に手ブレや被写体ブレを軽減できる「高感度モード」を備えている。
このほか主な仕様は、有効約1,000万画素の1/2.33型CCD、焦点距離5.7~17.1mm(35mm判換算時:約31.5~94.5mm)、2.7型(約23万画素)LCD液晶モニター、記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、内蔵メモリーは約6MB、単3形電池×2(撮影可能枚数:アルカリ乾電池/約210枚、リチウム電池/約600枚)、サイズは約101.5(W)×59(H)×25(D)mm、重さは約125g(本体のみ)。