帝国データバンクがまとめた「景気動向調査(全国)」によると、7月の景気動向指数(景気DI※)は前月比0.8ポイント増の23.1で、5カ月連続で改善した。同社は「いまだ低水準ながらも、国内景気は最悪期を脱し、緩やかな回復を続けている」としている。
※景気DIは0~100の間で示され、50を境にそれより上であれば「良い」超過、下であれば「悪い」超過を意味し、50が判断の分かれ目となる。
業界別では、金融を除く9業界(農・林・水産 / 建設 / 不動産 / 製造 / 卸売 / 小売 / 運輸・倉庫 / サービス / その他)で改善。最高の「農・林・水産」(28.8)と最低の「建設」(21.5)の格差(7.3ポイント、「その他」は除く)は、前月比0.3ポイント減と3カ月連続で縮小した。
地域別では、北陸を除く9地域(北海道 / 東北 / 北関東 / 南関東 / 東海 / 近畿 / 四国 / 中国 / 九州)で改善した。最高となった「四国」(25.8)と最低の「北陸」(19.8)との差は6.0ポイントで、前月比1.6ポイント増と3カ月ぶりに拡大した。
先行き見通しDIは「3カ月後」(28.4、前月比0.3ポイント増)、「6カ月後」(32.4、同0.6ポイント減)、「1年後」(38.3、同0.8ポイント減)となった。同社は「短期での需要不足解消は見込めないものの、外需の復調と政策的な内需の底上げによって、国内景気は緩やかな回復が見込まれる」としている。詳細はこちらより見ることができる。