前代未聞の国擬人化コメディとして人気の『ヘタリア』。数々の個性的なキャラクターが登場する本作が、その中でも「俺様キャラ」として、レアキャラクターながらも人気が高いプロイセンが登場する「ヘタリア ドラマCD インターバルvol.1『俺様CD』」が、8月15日よりコミケ76にて先行販売される(8月14日・コミケ初日の先行販売はありません)。2009年エイプリルフールにサイトジャックを果たしたプロイセンが、今度はCDをジャック! キャラクターソングも収録されるなど、プロイセンの「俺様」っぷり全開の1枚となりそうだ。

コミケ76にて先行販売される「俺様CD」のジャケットイメージ。イラストは原作者である日丸屋秀和氏による描き下ろし

髙坂篤志が語る「ヘタリア ドラマCD インターバルvol.1『俺様CD』」

髙坂篤志

そこで今回は、プロイセンの声を演じる髙坂篤志を直撃! デスメタル調のキャラクターソングを収録した直後の率直な感想などをじっくりと語ってもらった。

――今回、プロイセンのキャラクターソングを歌ってみた感想はいかがですか?

「最初はプロイセンをイメージした歌というのが全然わからなくて、曲をいただいたときは、『え、こんな歌を歌うんですか?』って本当にビックリしました(笑)。楽しそうだけど、これはとても大変そうだなって思いましたね。"喉"うんぬんよりも"肺活量"がものすごく必要な歌で、息切れしそうになるので、事務所の人に酸素ボンベを渡されて挑みました(笑)。最終的には、自分としてはよくできたのではないかと思います」

――かなり特徴的な歌詞になっていますが、その中でも印象に残っているフレーズはありますか?

「曲の途中で『高笑い』をして、その後にむせるというところがあるのですが、そこが一番歌っていて楽しいと思った瞬間ですね。割と高笑いした後にむせたりするキャラなので、ここはやっておかないとって思いました(笑)。あと、全体的にずっと叫んでいたりするのですが、テンションが上がりきって声が裏返るところは、個人的にとても気持ちよかったです」

――プロイセンに合った曲だと思いますか?

「『俺様キャラ』のプロイセンには、本当に合っている曲だと思います。デスメタルにもいろいろとあると思うのですが、僕が聴くデスメタルは、どちらかというと自分に酔っているような歌が多かったので、そういった意味でも、キャラクターにはピッタリだと思いました」

――歌詞の中にドイツ語が入っていますが、このあたりはいかがでしたか?

「最初に歌詞を見たときは、ドイツ語の文字だけで読み方が書いてなかったんですよ。それで、仮歌を聴いて、『こういう発音なんだ』って思いながら練習したのですが、やはり本番では、ここはこういうアクセントでみたいな指摘をされました(笑)。僕は、英語もドイツ語も、日本語以外は全然喋れないので、歌いながら、ドイツ語って巻き舌が多かったり、子音を強く発音したり、こういう風に喋ったりするんだっていうのがわかって、より深くキャラクターを掘り下げることができたのでよかったと思います」

――プロイセンの役作りにおいて気をつけている点はありますか?

「何よりも"俺様"であることですね。僕自身は、人の上に立って、命令したりするのは苦手なのですが、とにかく上から目線で、歌なりキャラクターなりを演じきるということを第一に考えています。そして極力、自分なりのガキ大将的なものを出せたらなと思って演じています」

――髙坂さんなりのガキ大将とは?

「普段は隣にいたりすると嫌だなって思うんですけど、ときたま、こいつカッコいいなとか、いなくなったらそれはそれで悲しいな、寂しいなと思うようなキャラクターですね」

――ドラマCDの収録についての感想をお聞かせください

「『俺様ブログ』っていうエイプリルフールのネタをドラマCD風に書き上げなおしてもらったものを演じたのですが、こういう主役のような立場のキャラクターははじめてだったので、とても緊張しました。現場ではいろいろな方に『今日はお時間をとらせるかもしれませんが、よろしくお願いします』って挨拶をしたのですが、皆さんが優しく笑顔で、『大丈夫だよ、気にしないで』っていってくださったのでとても助かりました。わりとガラ声なので、スタッフの方に喉を気遣っていただいたり、本当に周りの人に優しくしてもらったので、プロイセンじゃないですけど、なにか泣きそうになりましたね(笑)」

――ドラマCDの中で気に入っている部分はありますか?

「何度も出てくるシーンで、パンダを買わされるところがあるのですが、ここはやっていて楽しかったです。『騙されない、騙されない』って自分の中で言い聞かせているのに、結局買ってしまって悔しい思いをするプロイセンというのは、演じていて可愛らしいなって思いました。あとは、後半のほうでドイツとイタリアと3人で掛け合いをするシーンがあるのですが、仲の良い3人のほんわかした状況というのが自分のイメージにあったので、大家族の一員みたいな感じでやらせていただきました。ドラマCDの中では絶えず叫んでいるようなキャラクターなんですけど、そんな叫びの中にも『癒し』の部分が出ているシーンではないかと思います」

――ちなみ、髙坂さん自身にプロイセンと似ているところはありますか?

「キャラクター作りのときに自分の中でいろいろと考えるんですけど、本当に真逆の性格で、唯一近いのが『一人が楽しい』というところですね(笑)。家で一人でゲームをしながら、レベル上げをずっとしているときなどは、『楽しいな』って思ったりします。でもプロイセンのような俺様キャラで、『俺が、俺が』みたいなところは、自分の中にもあるとは思うのですが、それを前面に出すということはないので、本当に自分の隠れた部分を引き出して演じているといった感じですね」

――最後にファンの方へのメッセージをお願いします

「『俺様CD』は、ドラマCDも歌も、僕の中では120点のでき上がりです。これは周りの皆さまのおかげだと思っています。これを聴いて、暑い夏に、さらに熱くなっていただければと思います。よろしくお願いします」

――ありがとうございました

タイトル ヘタリア ドラマCD インターバルvol.1「俺様CD」
キャスト プロイセン (cv. 髙坂篤志)、イタリア (cv. 浪川大輔)、ドイツ (cv. 安元洋貴)、日本 (cv. 高橋広樹) ほか
発売予定日 2009年8月15日 (コミケ76(2日目より)にて先行販売)
2009年8月26日 (一般発売)
※コミケ先行販売の詳細は、フロンティアワークスHPをご確認ください
価格 定価3,150円 品番 HETARE-0003
発売元/販売元 フロンティアワークス
(C)2008 HIMARUYA HIDEKAZ/GENTOSHA COMICS INC.