日本ヒューレット・パッカードは、デスクトップ型ワークステーション「HP Z800 Workstation」(以下Z800)、「HP Z400 Workstation」(以下Z400)のラインアップに、静音性に優れた水冷システム搭載モデルを追加。8月下旬から受注を開始し、9月上旬以降出荷を開始する。

「HP Z800 Workstation」

「HP Z400 Workstation」

また、搭載可能な最上位プロセッサとして、Z800にIntel Xeon W5590、Z400にIntel Xeon W3580を追加した。HP Directplus価格は、Z400の水冷システム/Intel Xeon W3520搭載最小構成モデルが171,150円から、およびZ400の水冷システム/Intel Xeon W3580搭載最小構成モデルが297,150円から。Z800の水冷システム/Intel Xeon W5590 ×2基搭載最小構成モデルが686,700円からとなっている。

「HP Z Workstation」シリーズは、HP独自設計の筐体デザインを採用するXeon搭載ワークステーション。筐体内部は、熱源を分断するモジュール化、ケーブルレス化、ケーブルマネージメントの最適化などを行い、優れたエアフローとメンテナンス性を実現している。今回の水冷システムの採用は、HPのインテル製プロセッサ搭載ワークステーションとしては初で、従来の空冷システムと比較し、Z800では約−3db、Z400では約−1dbの静音化を行っている。プロセッサの最高到達温度も約3℃低下させた。

なお水冷システムユニットは5年間メンテナンスフリーで、冷却液の補充などの手間がかからず、非動作時環境条件が-40℃~70℃と寒冷地でも利用しやすくなっている。