MySQLを手軽に使いたいユーザにはぴったりの"砂場" - MySQL Sandbox

MySQLのインストールがもっと簡単なら…… ちょっと使いたいだけなのに…… こう考えたデベロッパは少なくないことだろう。とくにレプリケーションや1台のマシンに複数のMySQLサーバを構築したいとなった場合、ポート番号の衝突やデータディレクトリの管理など検討事項が一気に増え、作業が煩雑になりがちだ。そんなときは、このMySQL Sandboxを使えばスッキリ解決するかも知れない。わずかな操作で簡単にMySQLをインストールできる魅力的なプロダクトを紹介しよう。

7月14日、Giuseppe Maxia氏はMySQL Sandboxの最新バージョンであるMySQL Sandbox 3.0.04をリリースした。MySQL Sandboxは手軽にMySQLデータベースを構築できるオープンソースソフトウェア。同氏が中心となって開発をおこなっており、GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2のもとで公開されている。

MySQL Sandboxを使えばMySQLのターボールを用意し、わずかなコマンドを実行するだけで簡単にMySQLを利用することができるようになる。構築するMySQLのバージョンから自動判定し、ポート番号やソケットファイル名、データディレクトリ名を生成するため、ユーザはMySQLのインストール時にありがちなポート番号の衝突などを意識する必要はない。インストールのツールやその後の管理ツールも充実しており、レプリケーションや1台のマシンに複数のMySQLを構築することも簡単にできるようになっている。

必要な動作環境は次のとおり。

  • UNIXライクOS(Linux, Mac OS X, Solaris, FreeBSD)
  • MySQL binary tarball
  • MySQL Sandbox本体
  • Perl
  • Bash shell

インストール方法がわからないけれどちょっとMySQLを使ってみたいというユーザから、テスト用に手軽な環境がほしいというデベロッパまで、その用途は幅広そうなプロダクトだ。本稿ではMySQL Sandboxのインストールと使用方法を簡単に紹介しよう。