東芝は4日、SDメモリカード規格Ver.3.00に準拠したSDXCメモリカードを開発し、商品化すると発表した。11月からサンプル出荷し、来年春から発売を開始する。価格はオープン。推定市場価格は6万円前後。
SDXCメモリカードは、SDアソシエーションが2009年4月に策定したSDメモリカードの新規格で、将来2TBまでの大容量化が実現できるというもの。
今回発表されたSDXCメモリカードは、SDメモリカード規格Ver.3.00の高速インタフェース規格である「UHS104」に世界で初めて対応。SDメモリカードとして世界最大容量の64GBを誇り、最大書込み35MB/秒、最大読出し60MB/秒という転送速度を実現した。
また、SDHCメモリカードについても容量32GB、16GBの新モデルを12月以降に順次サンプル出荷を行い、来年春から発売を開始する。推定市場価格はそれぞれ3万円前後、1万5,000円前後。最大転送速度は同じく書込み35MB/秒、読出し60MB/秒。
なお、信号電圧3.3Vの従来のSDインタフェースにも対応し、新SDHCメモリカードは従来のSDHC対応機器との互換性がある。SDXCメモリカードは、exFATファイルシステムを搭載したSDXC対応機器で動作する。このほか、CPRM技術を採用した著作権保護機能を搭載している。