"Smartbook"と呼ばれるARMベースのプロセッサを搭載した新しい世代のネットブックのリリース計画が少しずつ明らかになりつつある。台湾Digitimesの8月3日(現地時間)付けの報道によれば、米QualcommのSnapdragonや米NVIDIAのTegraを搭載したSmartbookが、今年第4四半期にも複数のメーカーから発売される見込みだという。対象地域は米国と欧州となっているものの、日本での発売計画が気になるところだ。
Digitimesによれば、Smartbook出荷を計画しているのはAcer、Foxconn Electronics、Pegatron Technology、Compal Electronics、Inventec Appliancesなど。この中でもAcerはARMとAndroidを組み合わせたSmartbookを開発しているといわれ、2009年第4四半期の発売を見込んでいる。一方でAcerのライバルであるAsustekはARMベースのSmartbookの市場を疑問視する発言をしており、少なくともこのタイミングで製品を投入する計画はないようだ。
より具体的な情報が出ているのは台湾のMobinnovaという携帯電話メーカーだ。8.9インチのディスプレイを搭載したTegraベースの超薄型Smartbookの大量出荷を予定しており、すでに米国や欧州の複数の携帯電話キャリアから注文を受けているという。また同社では2010年により大画面の10.1インチのSmartbookの発売も計画している。MobinnovaではFoxconnに生産を委託しており、その出荷台数は2009年に50万台を予定している。
そのほかにはRainbowというメーカーがやはりTegraベースの10インチSmartbookの年末出荷を予定しており、複数の機器メーカーや携帯キャリアとの交渉の途上にあるという。