ウェザーニューズはこのほど、東京都を含む政令指定都市計19カ所で梅雨時期の酸性雨調査を行い、その結果をまとめた。調査は携帯サイト「ウェザーニュース」内の「雨プロジェクト」で6月23日~7月31日に実施。同サイトの会員約4,000人が調査に協力した。
調査結果によると、調査した19都市すべてにおいて、やや酸性の雨(全国平均pH5.5)を観測。雨の酸性度がもっとも高かったのは岡山市(平均pH酸性度5.36)、2位は堺市(同5.38)、3位は仙台市(同5.43)だった。一方、もっとも酸性度が低かったのは19位の札幌市(同5.66)。18位は新潟市(同5.66)、17位は千葉市(同5.61)だった。東京都23区は19位中9位(5.52)という結果だった。
順位をみると、岡山市や大阪市(5位、同5.46)など、瀬戸内側の地域で酸性度が高い傾向がみられたという。また、工業地帯があるにもかかわらず関東エリアは比較的酸性度が低く、同社は「東京湾を吹き抜ける強い南風が、汚染物質を遠くまで運んでいったと考えられる」と分析している。
同社では、2005年から毎年梅雨時期に酸性雨調査を実施。昨年までの調査結果から、「雨の降り始め」や「都市部」、「国道の近く」が特に酸性度が強いことが判明したとしている。