シャープは3日、「高濃度プラズマクラスター7000」を搭載した加湿空気清浄器4機種を発表した。コンパクト設計の10畳用を新たにラインアップしている。発売は9月1日で、価格はオープン。推定小売価格は、KC-Y80(21畳)が7万5000円前後、KC-Y65(17畳)が5万5000円前後、KC-Y45(13畳)が4万5000円前後、KC-Y30(10畳)が4万円前後。
同社の加湿空気清浄器は、1cm3あたり7,000個という高濃度プラズマクラスターイオンでの、除菌やウィルスの抑制、脱臭などを大きな特徴としている。加湿機能を備えることで、ウィルスの活動しやすい、低湿度状態を防ぐという効果も持っている。昨年モデルでは、加湿空気清浄時の適用床面積が21畳の「KC-W80」、17畳の「KC-W65」、13畳の「KC-W45」の3機種がラインナップされていたが、2009年モデルでは、ワンルーム程度のスペースにマッチする小型モデル「KC-Y30」が新たにラインナップに加えられている。
同社によると、同社の加湿空気清浄器は、1年中、24時間、電源を入れておくことで、より効果的に部屋の空気をクリーンに保つことができるとしており、新モデルでは、そのための低騒音化、低消費電力化が図られている。従来モデルでは、背面パネルに設けられている吸気部分から吸い込まれた空気を、後方斜め20°に吹き出すことで、プラズマクラスターイオンを部屋中に行きわたらせるという方法を採っていたが、新モデルではこれに加えて、ななめ前方にも吹き出す「ツイン気流」を採用。2つの気流で、効果的に高濃度のプラズマクラスターイオンを部屋に行きわたらせることが可能となった。また、動作音を下げるために、内部に吸音ダクトを配置(KC-Y30を除く)。風量を「中」に設定したときの動作音は、各モデルとも40dB以下となった。加湿空気清浄時の消費電力も、KC-Y80で7.9-59W、KC-Y65で6.2-39W、KC-Y45で5.3-16W、KC-Y30で3-26Wと、若干ではあるが低下している。KC-Y80とKC-Y65では、加湿能力もアップしており、風量が中の時でKC-Y80が600ml(KC-W80は500ml)、KC-Y65が500ml(KC-W65は450ml)となっている。
また、加湿フィルターも、1年中24時間使用し続けるために改良が加えられている。同社の加湿空気清浄器では、加湿の方法に低消費電力で加湿のし過ぎが起こりにくいローターによる気化式を採用している。ここで使用される加湿フィルターの、抗菌/防カビ性能をアップ。さらに水垢が付きにくいように加工を施すことで、10年間交換不要となった。