ハー・ストーリィは、既婚女性1,025名を対象としたアンケート結果を公開した。調査結果によると、56.8%の主婦が「景気は底打ち」と考えるも、節約志向は高水準で推移。たまにお財布の紐をゆるめてしまうのは「スイーツ」「外食」が多く、お得感以上に「喜びを与えてくれること」が鍵となっているようだ。

1年後について「生活しにくくなっている」と考える主婦は昨年の7割から4割に激減し、景気の底打ちを感じている主婦が半数(56.8%)を超えた。節約志向は93.9%と依然高水準で、1年後の生活を改善・現状維持と見込む層でも90%を超えた。

外食代を節約中の主婦は68.7%に上り、「食費」(60.4%)、「被服(クリーニング代含む)費」(47.3%)と続く。同社は「女性のプチ贅沢や衝動買いが多い食・衣分野は、自由回答にあるように『必要な分だけ買う』『安売りに飛びつかない』など無駄・無計画を避けるだけで節約になり、生活水準に影響させずに節約できる分野といえる」と分析する。

反対に、お金をかけているトップ3は「教育費」「食費」「医療、保険費」。理由(自由回答)はいずれも「大事なことだから切り詰めるべきでない」が7~8割を占め、切り詰めによる悪影響が心配な教育・健康はお金をかけていることが窺える。また、教育・食・医療ともに「子供のため」との理由も目立ち、自分の贅沢を控えても子供のための支出は確保する姿も浮かび上がるという。

たまにお財布の紐をゆるめてしまう対象ベスト3は、「スイーツ・デザート類」「家族で外食」「友達とランチ・外食・カフェ」という結果に。外食代・食費を切り詰めている分「おいしいもの」への渇望は高いようだ。

買物時に心掛けていることを自由回答で聞いた結果は「よく考えて買う、 計画的に買う」がもっとも多く、必要性や無駄を見極めて支出をスリム化する方法が節約スタイルの主流といえる。低価格志向の場合も、日・時間・店を選んで「安く買う」やり方が圧倒的に多く、「安価品への切り替え」はごく一部。同社は「購買欲が満たされないストレスや無駄遣い・衝動買いができない窮屈さは濃厚に窺えるが、生活水準の低下など切実さのある状況は比較的少ない様子」としている。