パナソニックは30日、ラックシアター「SC-HTR40-K」を発表した。発売は9月15日。価格はオープンで、市場価格は6万円前後と予想される。
同社のラックシアターは、SC-HTXで始まる製品、SC-HTRのあとに3桁の数字が続く製品、同じくSC-HTRのあとに2桁の数字が続く製品の、大きく3種類が存在する。SC-HTXで始まる製品は、上から見たときに菱形の形状をしており、部屋のコーナーに45°以外の角度でも設置できるようにしたスタイリッシュモデル。SC-HTRで始まる型番の製品はベーシックなデザインのモデルで、3桁の数字が続くものは、オプションのワイヤレスレシーバーキットに対応しており、リアスピーカーの増設が可能で、2桁のものは非対応となっている。
今回発表されたSC-HTR40-Kは、その型番からもわかるとおり、最もベーシックなスタイルのラックシアター。ただし、後方の角が落とされており、上に42V型のテレビを置いた場合でも、全体が803mm×803mmの中に収まり、半畳分のスペースに設置可能だ。ラック部分は、天面の耐過重が60kg。棚部分は、上段/下段ともに12kgとなっている。なお、薄型テレビに特化したシアターラックであるため、全体の奥行きは387mmと短く、棚板の奥行きは326mm、底板の奥行きは334.5mmとなっている。
システム的には「HTR-10-K」を拡大したようなモデルで、フロント用の6.5cmフルレンジスピーカー×2とサブウーファー用の12cmスピーカーによる、2.1chシステムを採用する。ドルビーバーチャルスピーカーが採用されているため、2.1chのシステムでサラウンド再生が可能だ。人の声の周波数帯をクリアに再生する「明瞭ボイス」機能や、夜間など、大きな音が出せない場合でも臨場感のあるサラウンド再生を実現する「ウィスパーモードサラウンド」といった機能も搭載される。アンプの実用最大出力は、25W×2+30W。
入力端子は、HDMIが1入力/1出力。そのほかにデジタル音声入力端子×2系統に、アナログ音声入力端子×2を装備する。HDMI端子は、もちろん「ビエラにリンク」に対応しており、同社の薄型テレビビエラシリーズを接続した場合には、テレビ側のリモコンで、電源連動、音量調整が可能だ。また、番組のジャンルに合わせて、サウンドモードを自動的に切り替えることも可能となっている。