日本ビクターは30日、「Everio」シリーズのハイビジョンメモリームービー「GZ-HM400」を発表した。発売は8月上旬で価格はオープン。市場価格は11万円前後と予想される。

GZ-X900の基本性能を備え、10倍ズームなど、ムービー撮影に便利な機能も搭載した「GZ-HM400」

GZ-HM400は、1/2.33型(1029万画素)のCMOSセンサーを採用するメモリータイプのフルハイビジョンムービー。映像エンジンには、「HDギガブリッドPremiumII」が採用されており、フルハイビジョン撮影時の水平解像度は1080本になる。また、静止画も、補間なしで、9Mピクセルまでの撮影に対応。動画撮影中にも、5.3Mピクセルまでの静止画撮影が可能だ。これらの性能は、今年6月に発表された「GZ-X900」のそれと同等のものだ。

GZ-X900は、コンパクトなボディに、高次元での動画、静止画撮影機能を搭載した製品で、従来の家庭向けビデオカメラとは異なった、例えばビジネスシーンでの活用なども見据えたモデル。それに対して、今回発表されたGZ-HM400は、よりホームユースでの使い勝手に重きを置いたモデルとなっている。X900からの変更点は、まず光学系の変更。GZ-X900では、コニカミノルタ製の光学5倍ズームレンズが採用されていたが、GZ-HM400では同じコニカミノルタ製の光学10倍ズームレンズとなり、行事などでの撮影には、より適したものとなった。次に、内蔵メモリーの搭載。GZ-X900での記録メディアはは、SD/SDHCのみだったが、GZ-HM400では、それに加えて内蔵の32GBメモリーを使用可能になった。市販の32GBメモリーと内蔵メモリーとの組み合わせで、最大、約29時間24分のフルハイビジョン撮影が可能となっている(EPモード)。最後にスタイルの変更。コンパクトでスクエアなデザインのGZ-X900とは異なり、GZ-HM400では、既存のEverioシリーズに近いグリップタイプのスタイルが採用されている。これにより、サイズは、幅67mm×高さ72mm×奥行き135mmと大型化しているが(GZ-X900は、幅27mm×高さ66mm×奥行き124mm)、従来のムービーのユーザーには、違和感なく受け入れられるものだろう。また、シーソー式のズームレバーや、マニュアル撮影時に、フォーカスなどの調整を行うためのマルチファンクションダイヤル、ユーザー定義可能なファンクションボタンなどが搭載されており、撮影時の使い勝手を向上させている。