三洋電機は28日、「エアブロックサイクロンシリーズ」のクリーナー「SC-XW55L」「SC-XW33L」「SC-XW22L」を発表した。発売は8月21日で、価格はオープン。市場価格は、SC-XW55Lが5万円前後、SC-XW33Lが4万円前後、SC-XW22Lが3万円前後と予想される。

ハウスダストの舞い上げを大幅に減少させた「エアブロックサイクロン」。写真は「SC-XW55L」

新製品は、昨年8月に発売された第4世代の「マラソンサイクロン」シリーズの後継モデル。サイクロン方式と紙パック方式の両方に対応したクリーナーだ。新機種では、「エアブロック」と呼ばれる、排気によるハウスダストの舞い上げを防ぐ機構を搭載した。最近のクリーナーでは、排気を上の方に向けることで、床面のハウスダストを舞い上がらせないといった機構を採用しているモデルが増えてきている。エアブロックも、基本的な考え方としてはそれらと同じだが、単に排気を上に向けるのではなく、排気口の下の部分に設けられたシャッターからの風で、クリーナーの背面に一種のエアカーテンを作ることで、排気を床に当てずに上に向けるという、独自の方法を採用している。これにより、排気口からの排気だけでなく、従来の上方排気だけでは対処できなかったコードリールの冷却風も、上方向に向けることが可能となっている。同社によると、従来モデルのSC-XW55Kに比べて、ハウスダストの舞い上げを約70%低減しているとのことだ。また、ヘッド部分も改良。床面だけでなく、上側からも吸気することで床上のハウスダストを効果的にキャッチすることが可能となった。

さらに、SC-XW55Lではブラシ部分に、花王の「クリックルワイパーウェットシート」を取り付けることで、吸い込むだけでは採れない皮脂汚れなどを効果的に落とす「ウエット拭き」にも対応。シートは、スイッチを押すだけのワンタッチで装着することができる。

また、モーターも新開発した。従来モデルでは、SC-XW55Kが最大550W、SC-XW33K/22Kが54Wだった吸い込み仕事率は、紙パックを使用した場合、SC-XW55Lで最大610W、SC-XW33Lで最大600W、SC-XW22Lで最大590Wにまでアップしている(サイクロン方式で使用した場合は、紙パックを使用した場合に比べてマイナス10Wとなる)。

なお、SC-XW55L/33Lは、モーター駆動の逆立ちブラシ、SC-X22Lには、タービンタイプの逆立ちブラシが採用されている。