病院検索サイトを運営するQLifeは7月29日、「職場のうつ、"偏見と本音"調査」と題したアンケート調査の結果を公表した。調査は、2009年6月23~25日にかけて、全国の上場企業勤務者を対象に実施。300件の有効回答を集計した。

その結果、「現在うつ病の治療中で通院中である」と答えた人は20.7%。「過去にうつ病の治療で経験がある」「うつ病と診断されたことはあるが、通院経験はなし」という人もそれぞれ17.0%、2.0%にのぼり、過去、現在においてうつ病と診断された人が4割近くいることがわかった。

うつ病への偏見について問うと、82%が「職場に偏見がある」と回答。割合は男性よりも女性のほうが高く、現在通院中の人や過去に通院歴がある人、未治療の人といった当事者ほど高い傾向にあることがわかった。具体的な内容をたずねると、「ズル休み疑い」「接触回避」「非難・嫌がらせ」から「(出世レースの)脱落者化」「任せ不能」など、"職場"ならではの偏見があるとする回答も多く見られた。

一方、これに対し、うつ病経験のない人の5割が「うつ病の人とは一緒に仕事しにくい」と答えただけでなく、過去のうつ病経験者の4割、現在治療中の人の3割が「うつ病の人とは一緒に仕事しにくい」と回答している。