NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・モバイルの携帯電話・PHS事業者5社は29日、各事業者間をまたがる「災害用伝言板横断検索機能」を協力して開発し導入し、2009年度末をめどにサービスの提供を開始すると発表した。

現在、固定電話の「災害用伝言ダイヤル171」は共同運用の形が取られており、固定系の電話は登録・確認とも各事業者の機能が統一されている。

一方、携帯電話・PHSの「災害用伝言板」は、各事業者が個別に運営しており、登録・確認とも、各事業者の提供する伝言板により行う必要がある。そのため、携帯電話・PHSの「災害用伝言板」を確認する場合は、知りたい相手先の加入する事業者を事前に知っておく必要がある。

また、知りたい相手先の加入する電気通信事業者を知らない場合は、各事業者の災害用伝言板を利用者自らが順に探していく必要があるほか、複数の相手先について確認する場合は、全ての知りたい相手先の加入する事業者を知っていても、煩雑な操作が必要となる。

今回、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・モバイルの携帯電話・PHS事業者5社は、携帯電話・PHSにおいても固定電話に準じた使い易い災害用伝言板にすることで利用者の利便性を向上させることを決定。電気通信事業者協会を仲介として、災害用伝言板横断検索機能を協力して開発し、導入することにした。