毎年夏休み期間中に開催されるウルトラマンの祭典「ウルトラマンフェスティバル(ウルフェス)」。その"前夜祭"が7月23日、池袋・サンシャインシティで行われ、ウルトラマンをテーマにした新作ゲーム「怪獣バスターズ」や、年末公開予定の映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」の発表会など、円谷プロダクションによる新規プロジェクトの数々がお披露目となりました。
今回の注目株はなんといっても、シリーズ史上初となる悪玉ウルトラマンが登場する映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』の発表会。会場には主要キャストと監督が登壇し、作品への熱い思いを子どもたちにアピールしました。
特に"ボス"ことヒュウガ役の小西はこのシリーズに並々ならぬ情熱を注いでいるようで、「これは私の個人的な考えですが」と前置きしながらも「今回の映画は(配給が)ワーナーブラザーズなんです! 今回だけで終わらず、第二弾、第三弾と製作していって、そのときはハリウッドスターにも出演してほしいと思っています!」と興奮気味に壮大な計画を語り、さらに「ずっとこのシリーズで映画が撮りたかった。3年越しの夢が叶いました」と感極まって泣き出す場面も。
これにつられたハルナ役の上良は、「ボスは泣くと思っていました(笑)」と自らも泣き笑いしながらコメント。涙で言葉が出なくなった二人には会場の子どもたちから「頑張って!」の応援コールが起こるなど、ヒーローの意外な姿が垣間見えた貴重(?)な発表会となりました。
また今回の発表会には「ウルトラセブン」のモロボシ・ダン役でお馴染みの森次晃嗣もゲストとして登場! これは子どもたちよりもむしろお父さんたちへ向けた嬉しいサプライズで、会場からは明らかに先ほどまでとは違った野太いざわめきが! もちろんその中に記者も含まれていたことは言うまでもありません。
なお、今回の映画にはウルトラマンシリーズ初となる悪玉ウルトラマン「ウルトラマンベリアル」が登場。発表会の前後に行われたウルトラマンショーにてその姿を初めて見せ、その禍々しいルックスには思わず会場の子どもたちからも「怖い……」のつぶやきも。
ショーの中ではウルトラマンタロウやウルトラの父といった懐かしのヒーローも姿を見せ、怪獣相手に大立ち回り。意外にも子どもたちに人気があったのはウルトラの父で、登場するなり「ちちー! ちちー!」の大合唱。……なんともシュールな光景でありました。
そのショー自体はかなり完成度が高く、特にウルトラマンは中盤にものすごく華麗な空中技を見せてくれますので、ご覧になるときは子ども向けのショーだからと侮らずに目を見開いて見ることをお勧めします。
監督によれば、今回の映画では100体を超える怪獣が出現するとのこと。これを聞いたレイ役の南は、「俺(の怪獣)は……2体だけだ!」と自虐ネタで切り返しつつ、「でもここにいるみんなの応援があれば絶対に俺たちは勝てる!」とうまくまとめていました。
これまではウルトラマンの故郷として名前だけが知られていたM78星雲が初めて舞台となり、シリーズにいなかった新しいウルトラマンたちも多数登場するという豪華な内容の「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」。12月の公開に期待したいと思います。