パナソニックは28日、新たな手ブレ補正機能、25mmスタートの光学5倍ズームレンズを搭載するなどしたコンパクトデジタルカメラの新製品「LUMIX DMC-FX60」を8月21日から発売すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は3万8,000円前後。
DMC-FX60は、同社のコンパクトデジカメシリーズの主力製品「DMC-FX40」の後継機。前モデルもコンパクトボディに35mm判換算で25mmからの光学5倍ズームレンズを搭載していたが、新モデルでも同じ焦点距離25~125mmの光学5倍ズームライカDC VARIO-ELMARITレンズを搭載。世界最薄という0.3mmの超薄肉非球面ガラスレンズ、特殊低分散(ED)レンズを採用したレンズ構成となっており、レンズ性能は維持したまま薄型化した新開発レンズとなっている。
また、新たな手ブレ補正「POWER O.I.S」を搭載。手ブレ検出センサーの特性を改善させて補正効果を高めるとともに、人の呼吸や脈拍などによって起こる大きくゆっくりしたブレの補正精度を大幅に向上させたという。
撮像素子は1/2.33型有効1210万画素CCDを搭載。画像処理エンジンは2CPU構成の「ヴィーナスエンジンV」で、高速レスポンス、個人認識機能などを実現した。さらに、起動時間は約1.1秒に短縮。AF速度も約60%短縮した0.28秒までスピードアップした。
シーンを自動判別して最適な撮影設定をしてくれる「おまかせiAモード」では、従来の顔/赤ちゃん/風景/接写/顔&夜景/動き認識に、新たに夜景認識を追加した。個人を認識して優先でピント合わせする個人認識、被写体を追尾する「追っかけフォーカス」は継続して搭載する。
シーンモードでは、新たに「ハイダイナミックモード」を搭載。白トビや黒つぶれを防ぎ、豊かな階調の写真が撮影できるとされており、スタンダード、アート、白黒の3種類の設定が選べる。
本体サイズは約97.2(W)×54.1(H)×19.4(D)mm、重さ約126g(本体のみ)で、従来モデル比で幅と高さはわずかに大きくなったが、厚さは2.1mm薄くなり、2gほど軽くなっている。デザイン面では、従来あった液晶部のふくらみをなくし、フラットなボディになっている。