東海旅客鉄道(JR東海)はこのほど、2011年開業予定の「JR東海博物館(仮称)」の展示内容を発表した。保存車両は歴代新幹線車両や超電導リニア試験車両、昭和の鉄道シーンを飾った蒸気機関車、気動車、電車など36台と、国鉄バス第1号車を展示するという。ほかに日本最大面積の鉄道模型ジオラマ、運転シミュレータなどを設置するとのこと。同社は8月20日に建設予定地の名古屋港地区金城ふ頭で起工式を実施する予定。
建物は2階建てとなり、1階は2階まで吹き抜けの鉄道車両展示スペースが大半を占める。1階にはほかに「日本最大級の鉄道模型ジオラマ」、「N700系新幹線シミュレータ」、「在来線車両運転シミュレータと車掌体験コーナー」「シアター」を設置する。2階には同社の貴重な収蔵品や歴史に関する展示、キッズコーナー、レストスペースを配置するとのこと。
展示車両は2003年に超電導リニア方式による鉄道世界最高速度(581km/h)を記録した試験車「MLX01」をはじめ、初代新幹線0系は先頭車や食堂車など4両、0系ベースのドクターイエロー922形、100系新幹線の先頭車と2階建て車両、300系の量産先行車、量産車など新幹線関連が充実している。蒸気機関車は軽便用の「ケ90」、C57、C62など3両。電気機関車はED11、ED18、EF58の3両。電車は流線型のモハ52をはじめ旧型国電が3両、新性能車両からクハ111、クモハ165、サロ165の3両。日本初の振り子式特急車両381系先頭車が2種類。蒸気動車のキハ6400。初の量産型気動車キハ48000形。キハ82形とキハ181形の先頭車。スニ30、オヤ31、オハ35、オロネ10などの旧型客車6両となっている。また、唯一のバスの展示として、国鉄バス第1号車も展示する予定。