デルは23日、JR新宿駅構内のアルプス広場において、同社製品を体験できる「YOURS IS HERE」を開催した。開催期間は26日までとなっている。

JR新宿駅構内のアルプス広場で開催されている「YOURS IS HERE」

JR中央線を乗り降りする人が通り過ぎる。奥のエスカレータを上ると中央線のホーム

駅ナカに突如、リヒングルームと書斎が登場

会場に訪れたデル コンシューマー事業本部本部長、執行役員のケラマン・ジョージ氏

デルのコンシューマー事業本部本部長であり、執行役員であるケラマン・ジョージ氏は、「これまでデルを知らなかった人に認知していただくためのイベントにしたい。また、デルを知っている人にも、デルのPCが優れていることを知っていただき、直接製品に触っていただけるものにしたい。十人十色のライフスタイルに合致したPCの使い方を見つけてほしい」と、このイベントの狙いを語る。また「新宿は、東京のクロスロードともいえる場所であり、老若男女が訪れる場所。PCに詳しくない人にも、触れていただくきっかけ作りにもなる。また、大手量販店にも近い場所にあり、気に入っていただけたら、すぐに購入していただくこともできる場所」とした。

今回の体験イベント「YOURS IS HERE」では、リビングや書斎をイメージした展示や、ネットカフェをイメージした展示を行い、そこに、デルのネットブックであるDell Inspiron mini10およびMINI10V、コンシューマ向けPCであるStudio One 19やStudio 1536を触れる形で用意した。「実際の家庭内でのイメージに近い雰囲気で、デルのPCに触れていただく環境にした」という。

実際に同社製品を体験できるようにしている

書斎の様子を再現した

リビングのイメージを駅ナカで再現

こちらはネットカフェをイメージした展示。ネットブックを展示した

「Adamo」や「Alienware」は展示していないが、「Adamoは展示している量販店がまだ少ないこと、また、Alienwareはゲームユーザーなどの特定ユーザーが対象になるため、幅広いユーザーを対象にする今回のイベントではあえて展示を行わなかった」という。

一方、展示されたPC上では、デルに関するクイズを楽しめる「DELL in Quiz」を用意。これに回答していくと、イベント名でもあり、同社のコンシューマー事業におけるキーワードである「YOURS IS HERE」の文字が表示され、この言葉をスタッフに伝えると、くじを引くことができ、抽選でパソコンが当たるほか、エコバックや、デルのロゴが入った名刺入れがプレゼントされていた。

展示されたDell Inspiron mini10。「DELL in Quiz」を用意

クイズではデルに関する問題が出題される

くじでブレゼントされるエコバック

デルのロゴ入りの名刺入れも当たる

JR新宿駅構内のアルプス広場は、JR中央線の発着ホームの下にあり、多くの人が通過する場所。初日となった木曜日にはビジネスマンのほか、乗り換えのためにアルプス広場を通りががった女性などがブースを訪れていた。休日には家族連れなどの来場も見込まれそうだ。

老若男女を問わず幅広い年齢層の人たちが訪れていた

「デルが展開するこれまでの施策は、すぐに販売につながるようなトランザクション・マーケティングが中心となっていたが、今年に入ってから、ブランドの認知を高めるようなマーケティング施策を開始している。今回の新宿駅での体験イベントも、直接販売につなげるというよりも、ブランドを認知していただくことを狙ったもの」(コンシューマー事業本部・ケラマン・ジョージ本部長)としている。

デルでは、これまでにも東京メトロと連携して、地下鉄大手町駅構内などで常設展示を行ってきた経緯があるが、これまでの施策がデルの日本法人全体の取り組みであったのに対し、今回のイベントは、グローバル組織となったコンシューマー事業本部が主導となり実施したもの。また、ブランド認知策という点でも、狙いが異なるといえよう。

今回の施策の結果次第では、今後、コンシューマ製品において、同様の施策が増加することになりそうだ。

なお、アルプス広場における「YOURS IS HERE」イベントの開催時間は、午前10時から午後7時までとなっている。