アップルは7月23日、音楽制作スイート「Logic Studio」の新バージョンを発表した。音楽制作ソフト「Logic Pro」とライブ演奏ツール「MainStage」のメジャーアップグレードを含む、200以上の新機能を備える。

Logic Studio

Logic Pro 9では新プラグイン「Amp Designer」と「Pedalboard」を通じて、より豊かなギター表現が可能になる。Amp Designerは25種類のアンプと25種類のスピーカーキャビネットからカスタムアンプを作れるアンプ・シミュレータで、さらに3種類のマイクを3Dスペースに配置してギタートーンを調整できる。Pedalboardは、コンパクトエフェクタをエミュレートするツールだ。オーバードライブ、ディストーション、ファズ、ディレイ、コーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロ、ワウなど30種類のエフェクタが用意されており、これらを最大10個のエフェクタを並べられるペダルボードに自由に配置できる。このほかオーディオのタイミングやテンポを操作・調節するツールが「Flex Time」としてまとめられた。波形表示からマウスクリックだけでオーディオを操作できるFlex Tool、演奏全体のタイミングを修正するAudio Quantize、マルチトラックのプロジェクト全体のテンポを変更できるVarispeedなどを備える。

MainStage 2には、「Playback」というバックバンド代わりになるバッキングトラックプレイヤー・プラグイン、ライブループレコーダ・ツール「Loopback」などが追加された。普段録音に用いている機材やエフェクタの音を、そのままステージで再現できる。

Soundtrack Pro 3

Logic Studioには、Logic Pro 9、MainStage 2、Final Cut Proへの橋渡し役となるオーディオ作成編集ツールSoundtrack Pro 3、各種プラグイン&サウンド(Studio Instruments、Studio Effectsなど)、ユーティリティ(WaveBurner 1.6、Compressor 3.5、Impulse Response Utility、Apple Loops Utility)が含まれる。販売開始予定は9月で、価格は54,800円。旧バージョンのLogic StudioおよびLogic Proユーザーは21,800円でアップグレードできる。