ノキアシーメンスネットワークス(Nokia Siemens Networks)は、東京ビッグサイトで開催中の「ワイヤレスジャパン2009」にて次世代の加入者管理システムや統合運用システム、LTEソリューションなどを展示している。
LTEソリューションの紹介コーナーでは、固定回線にウェブカメラを設置して映像を配信し、それをLTE対応端末で受信するという「LTE End to End Solution」が行われている。実際にLTEの基地局と端末を無線でつなぎ、映像を閲覧できるようになっていた。LTEには遅延速度が短いという特徴があるが、デモでは13msを実現しており、ライムラグのない映像を体験できた。
また同社ではインフラベンダーとして、顧客管理・運用面にも注力している。ブースでは、顧客管理・運用の次世代のシステムを展示している。同社は海外で8.4億人の顧客管理システム、2.2億人の顧客情報運用システムを運用している。これらのシステムを利用して、ある基地局が故障したときにその周辺にいたユーザーに復旧後に障害が起きていた時間の分だけ料金を割り引き、お知らせをSMS(ショートメッセージ)で送信するサービスを展開している。
このほか、基地局システムの小型化、防塵・防滴化、ソーラーパネルや風力発電などのクリーンエネルギーの活用などを実施したスマートサイトイノベーションの展示も行われている。これらは、インドやアフリカなどの途上国における基地局設置状況や環境対策への配慮を想定したもの。
ブースには、省電力化や防塵・防滴化が施された小型化基地局やアルミを用いて軽量化した基地局を支える支柱、ソーラーパネルなどが展示されていた。
(memn0ck/K-MAX)