これまで数々のプロポーズを成功させてきた、ウエディングプランナーら3名が伝授する"プロポーズの成功の秘訣"。成功率をアップしてくれるだけでなく、プロポーズをより感動的にするアイテムについてお話を伺いました。

座談会メンバー(写真右から):ホテル大阪ベイタワーの「天空のプロポーズプラン」の企画立案をした、同ホテルの齊藤正志さん(1997年入社、スカイラウンジ『エアシップ』所属)、安沢亜樹さん(2007年入社、ブライダル部門所属のウエディングプランナー)、武部真希さん(2004年入社、ブライダル部門所属のウエディングプランナー)の3名(以下、敬称略)

【Q】ある調査で「夜景」、「レストラン」、「花束」がプロポーズの三種の神器という結果が出ています。プロポーズを手伝われてきて実感されることはありますか? 実感されることはありますか?

齊藤「同じ演出をするにしても、夜景は大きな武器。地上200mのスカイラウンジ『エアシップ』で働きながら窓の外の夜景を眺めている時、『これが一面壁で夜景が見えなかったら、ムードは半減するだろうな…… 』なんて考えることもあります。昼間の明るさでプロポーズするよりも、やはり明かりを落とした照明、キャンドル、夜景の下で発するプロポーズの一言は重みが違ってきますよね」

齊藤「お手伝いをする時も、曲を決めたタイミングでスタートして、盛り上がってきたところで極限まで店内の照明を落とします。BGMのサビの部分とプロポーズの言葉が重なると、また最高ですよ!」

安沢・武部らその場にいた一同「キャー!」

【Q】プロポーズの三種の神器として挙げられている「レストラン」「花束」で、より効果的な演出方法などあれば教えてください。

武部「たとえば、レストランでのプロポーズのタイミング。来店して席に着いて唐突に言って済ませてしまうよりも、食事をしながら会話を盛り上げて、場を温めてからというのが重要だと思います」

齊藤「食事の前に先にプロポーズをしてしまうと、その後気持ちがいっぱいになってしまって、せっかくの食事がのどを通らなくなってしまいますしね。デザートの時や、コーヒーまで召し上がって落ち着いた時がタイミングでしょうか。そんな食事にも満足して頂いて、そろそろ帰るだけといったホッと一息ついた時に、『実は……大事な話があるんだ』と切り出せば、女性は大変驚いてプロポーズを受けた時の感動も増すでしょう。何もないと思わせて、実は大きなことが待っているというのはサプライズの極意。レストランではそういった流れが作りやすいかもしれないですね」

齊藤「花束で言いますと、プロポーズをする際に渡すよりも、プロポーズが成功した際に二人の結婚が決まったことへの祝福の意味を込めて、お相手の女性へ花束を贈る方が多いでしょうか」

安沢「花束を利用した披露宴でのプロポーズで多いのは、新郎がバラの花束を作って、プロポーズとともに新婦に渡すというブーケセレモニーのようなものです。ゲストに1輪ずつバラを持ってもらい、新郎がそのバラを受け取りながらブーケの形にしていき、新婦へ渡します。ブーケを渡す際には、プロポーズとともに1輪の短いバラも捧げ、OKだったら新郎のタキシードの胸元にブートニアとして挿してもらうんです。泣きながらバラを集める新郎がいたりして、感動的ですよ」

(つづく)

ホテル大阪ベイタワーの「天空のプロポーズプラン」

「エアシップ」から望む地上200mの夜景

グランビスタ ホテル&リゾートが運営するホテル大阪ベイタワーは、ウエディングプランナーらがプロデュースした「天空のプロポーズプラン」を提供している。舞台となるのは、ホテル最上階・51階の地上200mにあるスカイラウンジ「エアシップ」。宝石を散りばめたような夜景を眺めながら、心に残るプロポーズ記念日を創る手伝いをしてくれるという。

プラン内容は、確約された窓際のディナーシートで、ペアディナーコース(※メニューは月替わりで変更)を楽しみ、来たるプロポーズのタイミングでBGMなどの演出をサポートし、プロポーズをしてもらうもの。成功時には記念撮影もある。また、サプライズアイテムとして(1)プレゼント(指輪等)をサプライズできる専用デザート、(2)花束、(3)シャンパン、(4)メッセージも添えられるハート型の生ケーキ、という4つの中から1つが特典でプレゼントされる。ゴージャスなバラの花束なども別途有料にて、相談の上用意してくれる。プラン料金は30,000円。1週間前までに要予約。期間は2010年3月31日まで。