7月以降の発券分から廃止となっていた、日系航空会社2社の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)が、10月から復活する見通しであることがこのほど、明らかになった。

燃油サーチャージは、国際線の航空運賃とは別に、燃料価格の変動に応じて付加される費用で、3カ月おきに見直しが行われる。日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)の日系2社では、2008年夏以降の原油価格の下落を反映し、2009年1月と4月にともに大幅値下げを敢行、7~9月の発券分については廃止していた。

一方、燃料サーチャージは、市況価格が1カ月間平均して1バレル当たり60ドルを下回った場合に適用されるが、5月~7月の平均燃油価格は、1バレルあたり約70.7米ドル(14日地点)。JAL、ANAともに10月以降の料金改定で、燃油サーチャージを再度適用する方針を23日までに表明している。

10月以降の燃料サーチャージ額は、現在のところ未定。8月中にも決定し、国土交通省に申請するが、両社が発表している従来の料金表によれば、中国・台湾・香港路線が片道1,500円、欧州・北米路線が片道7,000円程度と、2009年4~6月適用分と同等の金額となる見通しだ。