ヤマハ発動機は、水冷4ストローク250ccエンジンを搭載したモトクロッサー「YZ250F」の2010年モデルを9月10日より(ホワイトエディションは12月10日より)発売する。予約期間は2009年7月29日から11月30日。価格は67万7250円(ホワイトエディションは68万7750円)。一般公道は走行できない。

YZ250F

2010年モデル「YZ250F」のコンセプトは、従来からの特徴である"クイックターン・パフォーマンス"を継承しつつ、新たに"意のままに操れるマシン"を開発キーワードに掲げ、エンジンの熟成を図ると同時に、新フレーム「バイラテラルビームフレーム」を採用して高い戦闘力を引き出した。

フレームは新設計オールアルミ製。鍛造材、押し出し材、パネル材など合計約20個のアルミパーツを相互に溶接し、ひとつのユニットとして完成させている。マス集中化を徹底し、現行モデルよりひと回りコンパクトさを感じさせ、優れたマン・マシン一体感を引き出すものとした。また、これに合わせてホイールベース、キャスター、トレールなどの各ディメンションを最適設定し、ハンドルポジションも変更した。

5バルブのエンジンはセッティングを見直し、中低速域のパワーと扱いやすさを向上。そのほか、排気ポート形状を丸型からD型に変更、3速-4速のミッションレシオ最適化、クラッチの操作荷重低減、クランクケースカバーへのオイルレベルゲージ窓の新設などが行なわれた。

スタイリングは、外装の面積が少ない新デザインを採用した。専用開発のフラットシートには、シボ加工を施しライダーの動きによる車体の損傷痕が目立ちにくくした。ボディーカラーは、ブルーのほか、受注期間限定(7月29日〜10月12日)で、ホワイトエディションが用意される。

主な仕様は、全長2,167mm×全幅825mm×全高1,304mm、ホイールベース1,473mm、シート高990mm、車両重量101.4kg、水冷・4ストロークDOHC 5バルブ単気筒エンジン、249cm3(ボアφ77.0×ストローク53.6mm)、5速リターン、キック式スターター、タンク容量6.4L、タイヤ:前80/100-21 51M 後100/90-19 57M。

YZ250F ※ホワイトエディション

右サイドビュー

左サイドビュー

新設計のバイラテラルビームフレーム

アルミ製リテーナーと低加重バルブスプリング

新形状ファンネルと最適化されたクリーナーボックス