楽天トラベルはこのほど、夏休みの旅行動向を発表した。同調査は、夏休み期間中(7月18日~8月31日)の国内外主要サービスの予約状況をまとめたもの。
調査の結果、6月中に受注した夏休み期間中の国内宿泊の予約流通総額は前年比29.7%増。海外宿泊の予約件数はなんと前年比117.0%増と好調な出だしとなっており、"間際予約"の傾向が強いインターネット経由の旅行予約において、早期に旅行計画を立てているユーザが昨年よりも増加している結果となった。これを受け同社では、燃油サーチャージ撤廃を見越した海外旅行予約の先送り、新型インフルエンザへの不安感の落ち着きによる反動が要因と推測している。
また、7月9日時点の夏休みの国内宿泊の予約流通総額は前年比26.9%増。不況による節約傾向が著しい中、1人当たりの宿泊単価は昨年よりも下落したものの、宿泊人数は32.0%増の伸びを見せており、価格やプランの検討により賢く旅行を選ぶユーザーの増加がうかがえる結果となった。
海外旅行関連全サービスにおける夏休みの予約件数は前年比58.8%増。方面別では、1位の「グアム・サイパン」が前年比133.8%増、2位の「韓国」が131.7%増、3位の「ハワイ」が95.6%増といずれも著しい伸びを見せている。以上のことから、円高や燃油サーチャージの撤廃により、ヨーロッパなどの長距離エリアも行きやすい環境になりつつある中、"安近短"エリアが依然として根強い人気があることを物語る結果となった。同社ではこの結果からも、節約意識を持ちながら、堅実に海外旅行を楽しむ人が多いことがうかがえるとしている。