富士フイルムは22日、一眼レフのようなボケ味を楽しめるコンパクトデジタルカメラ「FinePix F70EXR」を発表。発売は8月8日を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は4万円前後。

光学10倍ズームを搭載しながら厚さ22.7mmの薄型モデル「FinePix F70EXR」。ガンメタル(左)とシルバー

FinePix F70EXRは、27mmからの光学10倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ。2月に発売した「FinePix F200EXR」に続き、次世代CCD「スーパーCCDハニカム EXR」を搭載しており、今回はさらにブランドイメージを高めるために、新たに「EXR」エンブレムをボディ前面に追加している。

次世代CCD搭載により実現した高画質撮影機能「EXR AUTO」では、「人物」「夜景」「風景」「マクロ」「夜景&人物」「逆光&人物」という6つのシーンを自動で認識する機能「シーンぴったりナビ」で撮影の失敗を防ぐのに加え、明るさを判断し「高解像度優先」「ダイナミックレンジ優先」「高感度・低ノイズ優先」の3つのモードから最適画質を自動で設定する。

ハイコントラストかつ上下・左右160度の広視野角を実現した、約23万ドット2.7型の液晶モニターを採用

広角27mmからの光学10倍ズームレンズを搭載

また、新たに「ぼかしコントロール」機能を搭載したのも特徴。同機能では、1回のシャッターでピント位置を変えて自動連写することで、カメラが自動で主要被写体と背景を判断。カメラ内で主要被写体と背景の画像を別々に処理し、背景のぼかしを強調した画像を生成する。ぼかしの強度は3段階に設定可能。さらに、1回のシャッターで最高ISO 1600で4コマを連写し、カメラ内で1枚に合成する「連写重ね撮り」機能も採用。画像を合成することで、ノイズを低減させ、夜景や暗いシーンの撮影でもクリアな画像を得られるという。

従来よりひき続き、横顔や斜めに向いた顔でも検出する顔検出機能「顔キレイナビ」や、発光制御技術「スーパーiフラッシュ」なども搭載。同社ならではの機能として、フィルムの表現力を再現する「フィルムシミュレーション」も備える。フィルムシミュレーションでは、ナチュラルなトーンの「PROVIA/スタンダード」、色鮮やかな「Velvia/ビビッド」、ソフトな階調をもつ「ASTIA/ソフト」、「B&W」、「セピア」の5種類が用意される。

このほか主な仕様としては、1/2型有効1000万画素スーパーCCDハニカム EXRを搭載。撮像感度はオート/ISO 100~12800(ISO3200以上は画像サイズ制限あり)。内蔵メモリーは約47MB。記録メディアはSD/SDHCメモリーカード。動画は640×480ピクセル/320×240ピクセル(30fps)に対応。電源は充電式リチウムイオンバッテリー。撮影可能枚数は約230枚(CIPA規格)。本体サイズは99.3(W)×58.9(H)×22.7(D)mm(突起部含まず)で、重さは約180g(本体のみ)/約200g(付属バッテリー、メモリーカード含む)。ボディカラーはシルバーとガンメタルの2色。