手塚治虫生誕80周年の今年、『鉄腕アトム』の映画版『ATOM』が10月10日に公開される。香港とロサンゼルスにスタジオを持つアニメーション制作会社イマジ・スタジオと手塚プロダクションがタッグを組み、現在鋭意制作中だという。

アトム役には『チャーリーとチョコレート工場』、『スパイダーウィックの謎』で知られるフレディ・ハイモアが、そしてテンマ博士は『鉄腕アトム』ファンを自認するニコラス・ケイジが声を当てる。

日本語吹き替え版では上戸彩がアトムを、役所広司がテンマ博士を演じることが決定した。上戸はこのオファーを受けて、「アトムの声優ができて、すごく嬉しいです。たくさんの方に愛されているアトムのイメージを壊さないように頑張ります! 今回の映画『ATOM』は優しくて力持ちなアトムだけではなく、ちょっと切ない部分や、深いメッセージがこめられているので是非たくさんの方に観て欲しいです」とやる気を見せている。

豊かな演技力と元気なキャラクターでキャスティングされた上戸

死んだ息子をロボットとして生き返らせる父親・テンマ博士を演じる役所

また、役所も「子どもの頃テレビで『鉄腕アトム』を見ていましたし、初めて描いたマンガもアトムでした。この映画に描かれている血のつながりや人種など関係なく相手を思いやる気持ちがあれば親子にも友人にもなれるという部分に魅力を感じました」とコメントを寄せた。

宣伝プロデューサーを務める手塚眞氏もこのキャスティングには大満足の様子。「若い世代の人々がこの映画を観て、次の世代に手塚の想いを伝え続けられればと思います」と語る。

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