米Intelは7月21日 (現地時間)、34nm製造プロセスを用いたNANDフラッシュメモリ・ベースのSolid State Drive (SSD)を発表した。同プロセスへの移行により、従来製品以上のパフォーマンスと共に最大60%の価格の引き下げを実現している。
今回34nm製造プロセスが採用されたのは、MLC (Multi Level Cell)の「Intel X25-M Mainstream SATA SSD」だ。フォームファクタは2.5インチで、インターフェイスはシリアルATA。80GBと160GBのラインナップとなっている。
NAND Solutions Group担当のバイスプレジデントRandy Wilhelm氏は「われわれの目標は、初の34nm NANDフラッシュメモリーのリソグラフィを、50nmバージョンと同等またはそれ以上のパフォーマンスで達成することだった」と前進をアピールする。
34nm製造プロセスのX25-Mの読み書き速度は、連続読み込み最大250MB/秒、連続書き込みが同70MB/秒。4KBのランダム読み込みが最大35,000 IOPS、ランダム書き込みは80GBモデルが同6,600 IOPS、160GBモデルが同8,600 IOPSとなっている。読み込みレイテンシは65マイクロ秒、書き込みレイテンシは85マイクロ秒だ。
50nmバージョンは、4KBのランダム読み込みが最大35,000 IOPS、ランダム書き込みが同3,300 IOPS。レイテンシは読み込み85マイクロ秒、書き込み115マイクロ秒だった。新しいX25-Mはランダム書き込みとレイテンシで、50nmバージョンを大幅に上回る。
最新のX25-Mは、50nmバージョンのX25-MおよびシリアルATAベースのHDDとドロップイン互換があり、またMicrosoftが今年秋にリリースするWindows 7をサポートする。ファームウエア・アップデートでWindows 7のTrimコマンドに対応するそうだ。
チャネル価格は1000個ユニットで80GBモデルの単価が225ドル、160GBモデルが440ドル。昨年9月にX25-Mが登場した時の価格は80GBモデルが595ドル、160GBモデルが945ドルだった。
1.8インチ・フォームファクタのX18-Mについても、第3四半期後半に34nm製品の出荷を開始するという。