デノンは、AVC-2809の後継となる、7.1chのミドルクラスのAVサラウンドアンプ「AVC-3310」を発表した。発売は8月下旬で、価格は12万6,000円。

HDMIの機能をフルサポートする「AVC-3310」。ブラックとプレミアムシルバーの2色が用意される

AVC-3310は、AVC-2809の後継となる、7.1chのミドルクラスのAVアンプ。同製品には、ハイグレードモデルである「AVC-4310」に使用されている最新機能が数多く盛り込まれている。最大の特徴となっているのがHDMI関連の機能の充実。「Deep Color」「x.v.Color」「HDオーディオ」「Lip Sync」「CEC」に対応するなど、HDMI1.3aで定義された機能をすべてサポートしている(CECでは、パナソニック、東芝、日立製作所、シャープ、三菱電機のCEC対応モデルとHDMIケーブルで接続した場合、テレビやレコーダー側のリモコンで、AVC-3310との電源連動や音声切換、ボリューム調整などの主要動作が可能になる)。ビデオスケーラーも搭載しており、アナログ端子からの入力も、すべて最大1080pへとコンバートして、HDMI端子に出力可能だ。また、HDMIからの出力に、メニューのUIを半透過で表示させるようになり、視認性や操作性がアップしている。同社では、これら、HDMIの機能をフルサポートしていることを、「HDMIフルコンパチビリティ」と呼んでいる。なお、HDMI端子は、5入力/1出力を装備する。

また入力信号と出力信号の位相を比較してジッターを低減させる「クロックジッターリデューサー」や各chのレスポンス/クォリティを同一にしたディスクリート構成のサラウンド回路「D.D.S.C.-HD」も搭載する。

BD世代のサウンドフォーマット「Dolby TrueHD」、「DTS-HD Master Audio」に対応するデコーダーを搭載するほか、高さ方向の信号を作り出す「Dolby Pro Logic IIz」プロセッサーも搭載する。

なお、AVC4310などに搭載されているデノンリンクは、ミドルクラスのAVC-3310には採用されていない。定格出力は各ch 120W(8Ω、20Hz-20kHz、THD0.05%)。