娘を誘拐されてしまう母親役を熱演した天海祐希

映画『アマルフィ 女神の報酬』(真保裕一原作、西谷弘監督)が、18日、公開初日を迎えた。東京・台場で行われた舞台挨拶に織田裕二、天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市ら出演者が登壇した。

「今日は朝早くからありがとうございます。映画はどうでしたか?」と織田が尋ねると、会場からは大きな拍手と歓声が。外交官・黒田康作としての演技について、「最初のうちは西谷監督から、『そうじゃない』と何度も言われて、くじけそうになったけど、演じるうちに黒田という謎めいた男の魅力に引かれていきました。またすぐにでも黒田になりたいくらい」とコメントした。

MCの軽部真一アナ(フジテレビ)から、「今回は、"青"(『踊る大捜査線』の青島俊作)から"黒"(黒田康作)へ、というのが話題になりましたよね」と話を振られると、「青は青でまた頑張ります」と織田。さらに軽部から、「次の作品で名前が『赤井』とか『白石』ということはないですよね?」と聞かれ、「いやいや(笑)。でも本当にオファーが来そうで怖いです」と苦笑いしていた。

天海は撮影を振り返り、「とにかく走りましたね」。黒田(織田)とスペイン広場の階段を駆け上るシーンでは20テイクも撮り直しが行われたそう。「でも宝塚で階段は慣れていらっしゃるから……」という軽部の発言に、「下りるのはね!(笑)」と返す天海。2人のやり取りに観客も大爆笑。

「他の登場人物の気持ちになりきって、もう一度見たらまた違う感動を味わえます」と織田は本作をPR

天海は、「私が疲れていない顔をしていたので、何度も走らせて下さったんです、監督が(笑)」とチクリ

「足を引っ張らないのを意識したのに、結局お芝居をしてるのかわからない状態で……」と反省しきりの戸田

大使館員役の大塚寧々。「イタリアでのカウントダウンでは、皆さんと屋上に上がって花火を満喫しました」

「上映後だから好きに話せると思ったのに、『カメラが入るので』と止められました」と苦笑いの佐藤

参事官役の佐野史郎。「イタリアではオフの日もあって、趣味の写真などを楽しませていただきました」

大使館員役の伊藤淳史は、「僕は織田さんのファン。イタリアの空気になじむご本人を見るだけで幸せでした」

鬼監督ぶりを発揮した西谷監督

一方の戸田は、「イタリア語を覚えるのが大変でした」。撮影現場で急遽イタリア語のセリフが倍以上になったそうだが、「本編では全部カットされていました……。DVDのメイキング映像に入ることを強く希望します」と西谷監督に要望を出す場面も。

全編イタリアロケで話題を呼んだ本作。佐藤はアマルフィでのロケについて、「崖の下に別荘があって、どう見ても道路からは行けないんですね。でも現地の人はクルーザーに乗って別荘にお入りになるそうで、『我々は道路でなんか行かないよ』と言われたような気分でした。これがアマルフィか!(笑)」と熱く語ったが、その後すぐに、「しょうもない感想ですみません……」となぜか平謝り。

最後は本作のヒットを祈願し、出演者全員がアマルフィ産のレモンチェッロで乾杯。織田の「サルーテ!(乾杯)」の発声とともにイタリアンカラーのキャノン砲が発射され、会場全体が赤・白・緑に染まる中、織田はレモンチェッロを一気に飲み干した。

レモンチェッロを手にフォトセッションに臨む出演者たち

観客の大歓声の中、織田がレモンチェッロを一気に飲み干す

『アマルフィ 女神の報酬』は全国東宝系にてロードショー。