Mozilla Foundationは7月16日、Webブラウザ「Firefox」のバージョン3.5.1を公開した。セキュリティアドバイザリの重要度が"最高"となっていたJavaScriptに関する深刻な脆弱性が修正された。

14日にSecurityFocusにおいて、Firefox 3.5のJIT(Just-in-time) JavaScriptコンパイラが特定の場合に破損状態になる脆弱性が報告された。マルウェアのインストールなどゼロディ攻撃に悪用される可能性があったため、米国時間の14日にMozillaはセキュリティブログを通じて、JITを手動で無効化する一時的な回避方法を公開していた。v3.5.1へのアップデートにより、このJITの問題が解決する。

最新版ではまた、一部のWindowsシステムで起動に時間がかかる問題を解決、安定性に関するいくつかの修正が行われた。

Firefox 3.5.1は、Windows、Mac OS X、Linuxなどに対応。Mozilla JapanのWebサイトからダウンロードできるほか、旧バージョンをインストールしている場合は自動更新を通じてアップデートできる。