ソニーは、従来の縦横方向の光学式手ブレ補正機能に加え、動画として世界で初めて回転方向の手ブレ補正にも対応した「3方向手ブレ補正機能(新アクティブモード)」を搭載した横型のデジタルハイビジョン・ハンディカム「HDR-CX520V」(64GB、ブラック)と「HDR-CX500V」(32GB、シルバー)の2モデルを8月10日より発売する。価格はオープンで、推定市場価格はCX520Vが13万円前後、CX500Vが11万円前後。

HDR-CX520V

HDR-CX500V

「HDR-CX520V」と「HDR-CX500V」は、画像処理エンジン「BIONZ」による信号処理で回転方向の手ブレ補正も可能にしたデジタルハイビジョン・ビデオカメラ。回転方向の手ブレに対応することで、走る子どもを追いかけながら撮影するようなシーンでも、従来機種よりさらに安定した撮影が可能になったという。

撮像素子は1/2.88型CMOSセンサー「Exmor R」を採用した。配線層を基板背面に配置した「裏面照射型構造」を採用し、入射光を効率よく利用することで、従来の「表面照射型構造」に比べて約2倍の高感度を実現したという。総画素数は663万画素で、有効画素は動画撮影時415万画素、静止画撮影時は600万画素。動画記録解像度は1920×1080iで、動画撮影中に最大830万画素相当(3840×2160ドット、16:9撮影時)の静止画撮影機能も持つ。静止画の最大記録解像度は1200万画素(4000×3000ドット、4:3撮影時)。

HDR-CX520液晶モニター展開時/収納時/側面

HDR-CX500V液晶モニター展開時/収納時/側面

記録方式はAVCHD。記録メディアは内蔵メモリおよびメモリースティックDuoで、1440×1080iハイビジョン撮影時で記録時間はCX520Vで約26時間35分、CX500Vが約13時間(共に「HD画質モード」AVC HD 5M(LP)、音声2ch記録時)。

レンズには、特殊低分散レンズ、非球面レンズ、高屈折率レンズなどを採用した35mm判換算43-516mm相当(F1.8-3.4)の光学12倍ズーム「Gレンズ」を搭載した。デジタルズーム使用時は150倍のズームが可能。液晶モニターは23万画素の3型ワイドクリアフォト液晶プラスを搭載。タッチパネル機能も持つ。出力端子はHDMIミニコネクタと、A/Vリモートコネクタを備え、液晶テレビ「ブラビア」接続時には、テレビのリモコン操作で本体の操作が可能。USB端子も備え、パソコンなしでDVDライター「VRD-P1」に接続して、ワンタッチダビングも行える。

本体サイズは共に62(W)×125(D)×65(H)mm、重さは約370g(本体のみ)/約450g(付属バッテリ接続時)。連続撮影時間は付属バッテリで約1時間55分(実撮影時間1時間)としている。オプションで、小型三脚としても利用できる三脚機能付きシューティンググリップ「GP-ATV1」(1万500円)や、セミソフトキャリングケース「LCM-AX1」(5985円)、腰ベルトに装着でき出し入れが簡単なソフトキャリングケース「LCS-AJA」(4935円)などが用意される。

(左)三脚機能付きシューティンググリップ「GP-ATV1」と(中、右)使用時

セミソフトキャリングケース「LCM-AX1」ブラック/レッド/ホワイト

ソフトキャリングケース「LCS-AJA」