グリーンハウスは16日、デジタルビデオカメラ「GHV-DV30FHK」を発表した。発売は8月中旬を予定している。価格はオープンで、市場価格は2万9,800円前後と予想される。 このところ、PC周辺機器メーカーなどより、シンプルで低価格なデジタルビデオカメラが数多く発表されている。このGHV-DV30FHKもそういった1台。同社によると、業界最安値を狙ったものだとのことだ。

光学5倍ズームを装備する低価格なフルHDビデオカメラ「GHV-DV30FHK」。フルハイビジョンでの撮影は魅力的だが、家電メーカーの発売するモデルのような多機能は必要としないという人にとっては、なかなか面白そうな1台だ

ただし、単に低価格というだけではない。低価格ビデオカメラのほとんどが、コストのかかる光学ズームを省いているのに対して、GHV-DV30FHKでは5倍(35mm換算で41mm~206mm)の光学ズームを搭載。また、1920×1080のフルHDでの撮影に対応。さらに3型の液晶タッチパネルの採用による操作性の向上などにより、既存の低価格モデルとの差別化が図られている。

撮像素子は、1/2.5型CMOSセンサーで、動画撮影時の有効画素数は207万画素、静止画撮影時の有効画素数は504万画素となっている(静止画は、画素補間を利用して12Mピクセル相当まで撮影可能)。

記録メディアは、SD/SDHCを採用(別売)。本体にもメモリーが内蔵されているが、容量は128MBで、動作確認や静止画撮影以外では、やはりメディアを用意する必要があるだろう。撮影モードは、Full HD1920×1080(30fps)、HD1280×720(30fps)、WVGA 848×480(60fps)、VGA 640×480(30fps)、QVGA 320×240(30fps)の5種類が用意されている。動画の記録フォーマットはMPEG-4-AVC/H.264(AVI)で、32GBのSDHCカードを利用してFull HDで撮影を行った場合、約9時間の記録が可能だ。バッテリーは、リチウムイオンタイプで、フル充電時には、Full HDでは約2時間、QVGAでは約3時間10分の連続撮影が可能だ。

本体には、miniHDMI出力端子/AV端子/USB mini B端子が装備されており、テレビやPCとの接続にクレードルなどは必要としない。マスストレージクラスに対応しているため、PCに接続した場合、USBストレージとして認識される。

手ブレ軽減機能(Full HDとWVGAでの撮影時には使用不可)や、動いている被写体を検知して自動的に撮影を開始するモーション検出機能、1cmまで近づけるマクロ機能などは搭載されるが、光学式手ブレ補正や顔検出機能などは搭載されないなど、基本機能以外はシンプルな構成。本体サイズは56(W)×68(H)×117(D)mmで、重さは約320g(本体のみ)。