ある結婚適齢期の草食男子を主人公に、「積極性を身につけるために必要なこと」を10回にわたって紹介した本企画。10つのアドバイスを一つ一つクリアして、消極的な自分の殻を少しずつ破ることはできたでしょうか? 今回は総まとめ編。婚活に一歩踏み出す前に、婚活に不可欠な"積極性"の準備ができているか、チェックしてみてください。
監修 : 結婚相談所シャルウィ 代表カウンセラー 伊藤小百合さん
1974年4月生まれ。アメリカ留学後に英会話講師、ホテルのフロント業を経て、人のお世話をする仕事に就きたいという思いが強くなり、2005年5月に結婚カウンセラーの資格を取得。2008年4月には神奈川県横浜市に結婚相談所「シャルウィ」を開設した。全国に1,000支部以上を持つ日本ブライダル連盟加盟。男性と女性の専任カウンセラーがそれぞれおり、お見合いやパーティー、オリジナルのセミナーなど様々な婚活方法で成婚までをプロデュースしている。ホームページは「結婚相談所シャルウィ」。
10回にわたって紹介した、婚活に必要な積極性を身に付けるために必要な課題
回 | 課題 |
1 | 普段立ち寄らなかった場所へ行く |
2 | メールで"会話"をしない |
3 | 職場の苦手な人に優しくしてみる |
4 | 美容室を利用する |
5 | 新しい服に袖を通す |
6 | カフェでカップルの会話を"ながら"聞きする |
7 | 男友達と過去の恋愛について語る |
8 | 仕事の延長線上に婚活を据える |
9 | 最初のデートで気をつけることを確認 |
10 | 最終回だし、ボランティアへ行こう |
以下は結婚相談所シャルウィの代表カウンセラーである、伊藤小百合さんによる総評を紹介します。
自信がないから消極的になる
消極的な人の大前提として、自信の欠如が挙げられます。見た目に少し自信を付けるだけでも、自然と変化が見られるでしょう。ただし、積極性はすぐに身に付くものではありませんから、常日頃から異性と接する機会を増やして、まずは異性に慣れることが大切です。
積極性に必要な三大要素(1)「会話力」
異性との会話力に自信がない人は、まず自分が興味のある話は何か考えてみてください。その中で、女性とも楽しく会話ができそうな話をピックアップして整理しておくと、初対面の相手にでも臆することなく接することができます。
相手の話を聞く時も、ただなんとなく聞くのではなく、会話の中で気になる箇所を一つ二つ質問するようにします。「あなたに興味がありますよ」という意味でも、質問は必須。質問をして会話を広げていけば、自分から会話をする側にならなくても済みます。人の目を見て話すのが恥ずかしい人は、最初は相手のあごの辺りを見て話すようにして、慣れてきたら少しずつ目線を上にするようにするだけで大分印象が違います。
積極性に必要な三大要素(2)「外見」
外見のイメージチェンジも婚活の場においては、時には必要。自分自身のやる気度合いにも影響してきます。外見に変化をつけて自分に似合う最高のスタイルを探し、TPOも意識しましょう。女性は特に外見の変化を気にしていますし、さりげなくチェックしているもの。例えば髪型一つにしても、立ち上げる、下ろす、分け目を変える、色を明るくする(白髪を染める)などで印象はグッと変わります。深く印象に残る人=また会いたいと思う人、であることを意識してください。
積極性に必要な三大要素(3)「やる気」
そもそも、やる気のない態度では婚活の場で良い相手を見つけることは難しいです。消極的で受身の姿勢では、婚活はうまくいかないし、目的を見失っているのと同じ。時間とお金を費やしているのだから、「必ず良い相手を見つける!!」という強い心意気が大切。「誰でもいいから……」という気持ちではなく、「この人!」と決めたら徹底的に相手へ攻めの姿勢を見せるくらいの心意気でいきましょう。
また、限られた時間の中で、「自分はこういう人間です」ということを相手に伝えようとする思いが重要です。女性が惹かれる「気遣いのできる優しい男性」であると同時に、プラスαで自分の良い個性を伝えられると、出会いにおいて有利に働きます。
婚活の場では消極的になっていては前に進めません。女性も良い出会いを求めているのだから、消極的な男性は多少の自意識過剰な部分も持ってください。よい相手が見つかるよう、応援しています。