三洋電機は13日、「おどり炊き」シリーズの圧力ジャー炊飯器、4製品7モデル「ECJ-XP1000A」(炊飯容量0.09-1.0L)「ECJ-XW10A」(炊飯容量0.09-1.0L)「ECJ-XW18A」(炊飯容量0.18-1.8L)「ECJ-LK10」(炊飯容量0.09-1.0L)「ECJ-LK18」(炊飯容量0.18-1.8L)「ECJ-LG10」(炊飯容量0.09-1.0L)「ECJ-LG18」(炊飯容量0.18-1.8L)を発表した。発売日は、ECJ-XP1000Aのみ9月1日で、他の6モデルは8月1日を予定している。
価格は、ECJ-XP1000Aが13万1,250円、ECJ-XW10Aが8万4,000円、ECJ-XW18Aが8万8,200円。他のモデルはオープンプライスとなっていおり、市場価格は、ECJ-LK10が4万3,000円前後、ECJ-LK18が4万6,000円前後、ECJ-LG10が3万3,000円前後、ECJ-LG18が3万6,000円前後と予想される。
ECJ-XP1000Aは、昨年9月1日に発売されたECJ-XP1000の後継モデル。従来モデルの型番に「A」が付けられたことからもわかるように、マイナーチェンジモデルとなる。従来機種のECJ-XP1000は、ステンレスの1.3倍の熱伝導率を持つ銅を素材とした「匠純銅内釜」(純度99.9%)の採用や、同社の特許である可変圧炊飯技術を、炊飯前の給水時にも使用するといった特徴を持つハイエンド炊飯器。同社によると、10万円以上の炊飯器としては50%以上のシェアを持つヒット商品となっているとのことだ。マイナーチェンジモデルであるため、内釜や炊飯の工程など、基本的な構造部分での変化はないが、新たな炊飯コースが白米用に1つ、玄米用に2つ追加されている。白米用のコースは、通常の炊飯コースに比べて時間はかかるが、より米の味を引き立てる炊飯を実現するという「NWE匠炊き」。
従来の炊飯コースでは、炊飯時間を短くするために、炊飯前の吸水時にも過熱が行われていた。しかし、給水時に過熱を行うと、米の表面がふやけたり、澱粉が溶出したりするという弊害がある。NEW匠炊きコースでは、この段階での過熱をやめ、米にストレスを掛けずに給水を行う。その後、1.2気圧で米を炊き上げ、最後の蒸らしの工程で1.1気圧で再加熱。蒸気口のタンクにためたうまみ成分を内釜内になんべんなく戻す。これにより。表面の水分を飛ばされ、1粒ずつにハリとつやが与えられると共に、おこげに近い香りも付けられるとのことだ。
同じく、玄米用に用意されているのが、「匠玄米炊飯」コースと玄米粥のための「圧力玄米粥」コース。匠玄米炊飯コースは、40°Cで40分間給水を行ったあと、1.2気圧で炊き上げるもので、粘りけと甘みを引き出す。圧力玄米粥コースは、とろみのある玄米粥を仕上げるというものだ。
なお、同時発表されたECJ-XW10A/18Aは、匠炊きコース、全工程圧力、純銅仕込み5層厚釜を採用したモデル。ECJ-LK10/18は、匠炊きコースと全工程圧力とが省かれ、内釜には銅コート5層厚釜を採用したモデル。ECJ-LG10/18は、匠炊きコースと全工程圧力とが省かれ、内釜には銅コート厚釜が採用したモデル。