日本銀行が公表した2008年度の電子マネー利用動向によると、電子マネーの発行枚数は1月に1億枚を突破したことが明らかになった。

同調査は、「電子マネー元年」とされる2007年度より行われている。今回の調査では、Edy / Suica / ICOCA / PASMO / nanaco / WAON / SUGOCAの電子マネーを対象としている。

調査結果によると、電子マネーの発行枚数 / 決済件数 / 決済金額は、2007年以降増加を続けているという。2009年1月には発行枚数が1億枚を超え、同年3月末には前年比30.3%増の1億503万枚に到達した。発行枚数のうち、携帯電話搭載分は1,205万枚で、前年より27.9%増加した。

決済件数は前年比37.8%増の11億1,600万件、決済金額は前年比45.0%増の8,172億円で、決済件数、決済金額共に、前年比を4割方上回る結果となった。

日銀では、「主要な電子マネーが利用可能な地域も全国的に拡がりつつあり、電子マネーは小口決済手段のひとつとして、一定の位置を占めつつあるように窺われる」としている。