NTTドコモは13日、同社が2004年から実施している携帯電話の安全な使い方などを啓発する「ケータイ安全教室」の開催数が先月末の時点で、全国で1万回を突破したと発表した。受講人数は約175万人になったという。

同催しは、小学校、中学校、高等学校、および地域コミュニティなど要望のあった団体にドコモが講師を派遣し、講座を行っているもの。「小学生向け」「中学生・高校生向け」「保護者・教員向け」「シニア向け」(今年4月から)の4種類のメニューがある。

「ケータイ安全教室」実施対象内訳の推移

子ども向けの教室では、基本的なマナーやルール、迷惑メールの具体的事例を紹介し、ブログや掲示板などでの誹謗中傷に関する注意喚起など、子どもたちが携帯電話を正しく使い、円滑なコミュニケーションができることを目指している。

保護者・教員向けには、子どもたちがどのように携帯電話を使っているのか統計データなどを参考に子どもと携帯電話の実態、悪質なトラブルの手口やその対処方法を具体的に紹介する内容。

シニア向けには振り込め詐欺などの犯罪に巻き込まれないようにするための対策などのほか、自然災害に遭遇した際に身を守るためのサービスや携帯電話の紛失時の対応などを紹介している。