高解像度のストリーミング映像を滑らかに再生できる「Silverlight 3」

Microsoftは、RIA実行環境の最新バージョン「Silverlight 3」をリリースした。対応プラットフォームはWindowsとMac OS X、サポートされるWebブラウザはInternet Explorer 6 / 7 / 8とFirefox 2 / 3、およびSafari 3 / 4 (Mac版のみ)。同社Webサイトから無償ダウンロードできる。

Silverlightは、MS .NETをベースとしたリッチインターネットアプリケーション (RIA) 実行環境の最新版。提供されるパッケージのバージョンは、Silverlight 3 RTW (3.0.40624.0)。

Silverlight 3では、ビデオコーデックとして新たに「H.264」をサポート。720p+というフルHD品質の動画にくわえ、フルスクリーン再生にも対応した。IIS Media Servicesの拡張として提供される「Smooth Streaming」ではストリーミング機能も強化、一時停止や巻き戻しも可能になる (Live Smooth Streaming、現在β版)。独自のビデオ / オーディオコーデックの追加も可能となり、サードパーティーによる多様なフォーマットのサポート実現が期待されている。GPUによるハードウェアアクセラレーションに対応、再生時の負荷軽減も進められた。

描画機能も強化。2次元画像をXYZの3軸で回転させてさまざまな表示効果を実現する「Perspective 3D」、高速にぼかしや影などの表示効果をくわえる「Pixel Shader Effects」、レンダリング性能を大幅に改善する「Bitmap Caching」などの新技術が導入された。

SilverlightのWebアプリをデスクトップ用に変換する新機能「Out of browser」も追加。わずかな変更を加える程度で、Webブラウザ上のSilverlightアプリがクロスプラットフォーム対応のデスクトップアプリとして動作するようになる。

「Pixcel Shader Effects」の導入により、動画にリアルタイムでブラーの効果を与えることができる

Webアプリをデスクトップアプリとして使用できる新機能「Out of browser」